『チャングム』第三十一話 怒りと甘えのコンプレックス

チャングムの養母が
旅に出る養父に対して
でたらめな
言いがかりをつけて
怒ってます。
 ―いつもかな…叫び

「戦争に行くわけでもないのに!
 (荷物が多すぎる)」     ←私のこころの荷物何とかして!

??

持ち物は
ほとんど最低限度の
必需品のみです。
 ―酒瓶はご愛嬌で…

ちょっとチャングムに逢いに行く
だけなのですが

出征の見送りをするようで
ツライと
訴えているのです。
 ―そう感じるんだから
  しかたないですよね。
  昔の旅はいのちがけということは
  多少ありますが…

せっかく授かった子どもを
流行り病の熱病で
失ってしまったばかりの罪悪感も
静電気のように
くっついているようです。     ←会話には出てこない。
 ―罪悪感をもつことはないし
 旅に出る寂しさとは
 別件なんですがね。

養父はそういう気持ちがわかるから
怒りを受け止めているのでしょう。
(養父もつらさを抑圧しています。
 チャングムに会ったくらいで
 容易に噴出しますが)

養母もその関係に
甘えているのですね。   ←精神分析的治療の要

東洋人の場合は
前意識かほとんど意識のあたりに
トラウマがあり
【否認】が起こっています。
 

厳密にいうと
否認とは言えないし
 ―半ば、あるいはぼんやり
  知ってますから…

西洋人とは
解釈や取り扱いが
相当違ってきます。

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