月別アーカイブ: 2010年9月

『チャングム』第二十六話  誤診隠匿

王が急に高熱で倒れ
宮中の医者が呼ばれました。

「ただの風邪だ」と
言いますが
なかなか治らないので

王の母は
「王がこんなに苦しんでいるのに
なぜわからないのか!」と
つめより

役人たちは
誤診ではないのか」
の処方が間違ってるのではないのか」と
疑います。

実は医者は
事態を把握しておらず
『新しい病かも?』と考えて   ←新型うつ病・バイポーラ…
います。

そして立つ瀬がないところに
悪徳商人が
悪知恵をしこみ

食事が原因だという
濡れ衣を
チャングムたちに着せます。

今も昔も変わりません。
続きを読む

イザナミとイザナキの無意識的意味

さっきのユングの記事で
【凪】って書いて
あれっ?!
凪で良かったかな…えっ

調べてみたら
収穫がありましたクラッカー

PTSD研究家翠雨の日記 凪となった湖畔です。

風力0(風速毎秒0.0~0.2m)の
無風( calm)状態です。 
  ―YG検査のC型
   昨日説明したばっかり
   凄い偶然叫び
   この検査
   妙に風の例え多いのです。

沿岸地域では
天気のよい日には
日中に海風
夜中に陸風が吹きます。
  
PTSD研究家翠雨の日記

海と陸のダイナミックな  ←意識と無意識
対比なんて
ポニョなんかの
宮崎ワールドそのものです。

海風から陸風へ交換するときの
無風状態を
夕凪
陸風から海風へ交代するときの
無風状態を
朝凪という
そうですよ。

風がおさまって
波の穏やかな状態を
凪と言うこともあります。
これは時化
対義語です。
 ―時間って時計で測れる時間と
  心理的時間がありますよね。
  無意識に翻弄されてるときは
  時化ですよひらめき電球

凪は
四方を山に囲まれ
風の弱い瀬戸内海のような  ←鞆の浦(鞆が浦は私の天敵のいる場所)
内海では
継続時間が長く
夏はこれがはっきりと現れるそうで
このとき海面はのようで  ←本当の自分に出会う
煙は直上するそうです。

イザナミ&イザナキ
波と凪かな?

 ―いさおさんといさこさんの夫婦って
  おかしいでしょ。
  陰陽ですよ。

妄想膨らみます。
続きを読む

PTSD克服における神との闘い~ユングの場合

『赤の書』によれば

「ヴィジョン」の中で
ユングは何度も
「神」に対する疑問を   ←真の自己≠聖書の神
真っ向からぶつけ

「血の泉」などの
陰惨な描写を繰り返します。

例えば
「流れの深い奥底に
赤らんだ太陽が急に輝き
黒っぽい水を射し照らす。
(略)
暗い岩壁の上を蠢く蛇の群れを見て  ←ナウシカの腐海
戦慄を覚える。

何千匹という蛇がうようよ動いていって
太陽を覆い隠す」
(「第一の書」)といった
具合です。

自我で受け止めがたい
ショックは
無意識層に大打撃を与え
こころの海を
大嵐にします。     ←ポニョの世界

しかし
その海の観察を注意深く
続けると
だんだん凪になるのです。 

イメージでごまかしているのではなく
イメージに付き合うしか
克服の道がないのです。
むしろ逆です。
 ―経験者はイメージほど
 怖いものはないと知っていると
 思います。

だからユングは
ヴィジョンと呼ぶ
自らのイメージに師事し  ←フラッシュバックが先生
それを表現したのです。
続きを読む

ユング『赤の書』は戦争PTSDの克服の書

PTSD研究家翠雨の日記

カール・グスタフ・ユング
(1875~1961)の
『赤の書』の

監修をされた
京都大学こころの未来研究センター
河合俊雄教授です。

ユングの自伝は
「私の一生は
無意識の自己実現の物語である」から
始まりますが

自己実現の種は
トラウマです。

第1次大戦直前
戦禍を予期するような
恐ろしいイメージに悩まされ
精神的危機に陥ったのです。

そして
この時から自らが見た夢や
意識に立ち上がるイメージの詳細
(「ヴィジョン」と呼ぶ)を
日記風の「黒の書」として
書きとめ

さらに練り直し
「ヴィジョン」の絵と解釈を加えたものが
『赤の書』なのです。

40歳直前から断続的に16年間の
永きにわたる記録です。  ←流行中のPTSD克服の書

こんな凄い仕事に寄り添い
出版に尽力しながら
なぜ【自閉症スペクトラム】  ←先天的病で療育の対象
なんですかね。

臨床心理学の七不思議の1つです。
続きを読む

厚労省による初の自殺とうつによる損失推計発表

長妻昭厚生労働相は
首相官邸で開かれた
自殺総合対策会議で

2009年の1年間に
自殺者が出たことで失われた
所得や
うつ病をきっかけとした
休業や失業で
労災補償や生活保護の給付の
必要が生じたことによる
国の負担増を合わせた
経済的損失が

約2・7兆円に上るとする推計を
発表しました。

厚労省が
1月に設置した
自殺・うつ病等対策プロジェクトチームの 
お仕事の一環です。

経済の問題として
数字にしないと
驚いてもらうのはおろか
気づいてももらえないので

まずはよいお仕事かなと
思います。
続きを読む

うつ病なら簡単!うつ病ならね…

うつ病支援家のブログは勇ましい。
病気は簡単に治るし
生活にも困らないって
幻想を与えてくれる。  
 ―そりゃPTSD否認
  したくなりますよ。
  気持ちはわかります。

PTSD研究家翠雨の日記

もし私が神さまならば
あなたの願いをかなえてあげられる。
もし神さまならね。

でも私は翠雨だから
何もできない。

同じく
うつ病なんてそんなにないのだから
うつ病支援家に救われる人も
そんなにいないのです。

それに
わざわざうつ病支援家に頼らなくても
病院で充分対応できますよ。

うつ病をきれいに治した人も
見てきました。

うつ病なら治るのです。
要らないことしなくても…
続きを読む

『チャングム』第二十七話  自己実現の才能

臨終の師が
言います。
みんな
チャングムの才能を
誤解している。
何も特殊な天才じゃない。
普通の人があきらめてしまうような
そういう状況でも
あきらめず
常に前を向いて
進もうとするのが
チャングムの才能だと。
たとえ氷の上に投げ出されても
そこに花を咲かせるような
強靭な精神力が
才能だと
しかし
そのために
つらいことが多いのだと
適格に
個性化の秘訣を
語っています。

『チャングム』第二十七話 個性化しようとする火種は脅威

人の個性化を邪魔し
悪事を働く人も
人間です。
実は平気の平左というわけでは
ないのです。
内心恐れ
常に怯えています。
個性化しようとする人は
ある種の【火種】なのです。
 ―陰陽五行では火は意識
  赤いだるまのような
  不退転の精神に繋がります。
  限界まで努力して
  自分の見方を記そうとする
  恐ろしい存在です。
$PTSD研究家翠雨の日記
吹き消されそうになっていても
火は火
生きていることが
悪人の存在を脅かします。
罪人におとしめ
流刑にしても
見送りの際には
涙が出ます。
こんなことをしなければならない
立場におかれた
運命をのろっているのです。