『借りぐらしのアリエッティ』離婚トラウマ

翔の母親は離婚し
仕事で海外にいます。
翔は
母親の叔母さんには
大丈夫だと言ってますが
アリエッティに
家族のことを聞かれた時は
口ごもりながら
「父にはほとんどあえないし
 母は仕事が忙しくて
 あまり一緒にいられない」と
言っています。
 ―トラウマにまつわることを
 質問されたら
 困惑しますよね。
これはまあ
【否認】してると言ってよいでしょう。
 ―半ば意識的ですが。
PTSD研究家翠雨の日記
叔母さんも
翔の言葉を鵜呑みにせず
心配しています。
 ―こんな大人が大事ですネ。
 いじめっ子に
 「いじめた?」
  <いじめてないよ>
 「あ、そう」って済ませる
  学校が多いですから…あせる
具体的な解決が難しくても
そう言って心配してくれる大人は
大事ですよね。
PTSD研究家翠雨の日記
親が離婚すると
子どもは引き裂かれますね。
仕方がないとはいえ
追い討ちをかける孤独は
つらいですね。
でもそういう子どもに
【象徴】が見えるのだと思います。   ←アリエッティ
心理療法の理想は
この孤独に耐える強さと
哲学的忍耐力を
養うこと
です。
翔は自力でそれを
実践しているのです。
ポニョに公案を解かせた
監督は
翔にこの課題を与えました。

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