寅さんのお母さんは
芸者でしたが
行方不明になったので
父親のもとに引き取られますが
異母妹さくらもいるし
複雑な家庭環境です。
―機能不全家族です
16歳の時に
父親と大ゲンカをして
家を飛び出します。
―トラウマティックですね。
寅さんの性格は
後天的に作られたものですね。
家出から20年後
さくらと叔父夫婦が住む
―複雑さがUP
生まれ故郷の
東京都葛飾区
柴又帝釈天の門前にある
草団子屋に戻ってくるところから
物語は始まります。
―『古事記』のスサノヲと
アマテラスをもじった
『おとうと』ではつるべさんが
突然戻ってきて結婚式をぶち壊します。
毎回
失恋し
一瞬だけ落ち込んでは
―お母さんの幻影に翻弄されたら
光源氏でも
恋愛音痴になります
ふりきるように
旅に出ます。
―しかもお店が忙しい時期に
外で
人の注目の的になろうとします。
お母さんに見つけてもらうには
このくらいしないと
だめなんでしょうね。
でもそのやり方では
見つけてもらえないのは
哀しいです。
PTSD解離性遁走を繰り返す
男性と
それを許容する人間関係が
日本にはあったようです。
寅さんも
帝釈天にやられた阿修羅みたいな
哀しみを湛えています。
『男はつらいよ』帝釈天に苛められ解離性遁走する寅さん
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