月別アーカイブ: 2014年4月

フロイトもユングもPTSDの治療法を語った。

PTSDは
新しい診断名ですから
フロイトも
ユングも
PTSDという言葉は
使っていません。
しかし
心的外傷後ストレス障害の
心的外傷
(トラウマ)は
フロイトが広めた言葉ですし
フロイトは
課題のある時間に
 ―多くは幼少期
退行して
それをやり直すのが
心理治療と言いましたし
 ―固着と退行
ユングは
「内面で向き合わなかった問題は
いずれ運命として
出会うことになる」と
言いました。
多崎つくるなんかは

そのまんまのストーリーです。
ノーベル賞候補の
人気小説家の
最新小説も
その前の作品も
これですから
今日本で一番大事なのは
PTSDについて
考えることです。

柔道金メダリストPTSD解離準強姦で懲役5年実刑確定

酒に酔って
寝ていた
教え子の
女子柔道部員を暴行した
アテネ
北京
両五輪柔道金メダリスト
内柴正人被告(35)の
実刑が確定しました。
酒に酔って
解離行動するのは
PTSDです。
柔道家は
体罰や
試合のための減量
試合中の死の驚愕に
配慮が必要です。
こころの天災も
忘れたころにやってきますから。

千葉大個人情報をPTSD解離流出

教育学部教授の
自宅のパソコンから
学生の名簿や
成績
教授が所属する
学会の会員135人の
クレジットカード番号など
計約4万7000件の情報が
ネット上に流出しました。
大学は
「(教授は)
個人情報に無頓着だった。
再発防止に向け
教職員に対する指導に努める」と
言っていますが
必要なのは
PTSD予防教育でしょう。

『天空の城ラピュタ』ポムおじさんとアマテラスのPTSD回復シーン


ポムおじさんは
不思議な人ですが
知り合いのパズーを
子鬼と言い
 ―原理的に観えて来る。
シータを見て
「女の子の子鬼もいる」と言い
 ―陰陽理論
シータの話に
「豪気だな」と笑い
 ―五行は5気の巡り
 気が元気になると復活
 病むと病気
「岩がざわめいていた」と
言いました。
 ―ラピュタという象徴が
 近づいたから

『古事記』の
天岩戸のモチーフが
二重写しに観えます。
 ―神々による(セルフ)
 傷心でひきこもった
 アマテラス復活の呪術

『天空の城ラピュタ』滅私で救われるPTSD


パズーは父親の汚名を晴らすため
シータは無意識にある
癒しの秘密を探るため
 ―意識されておらず
 だんだん明らかになる。

ムスカは王になるため

海賊は財宝のために
ラピュタを探します。
自分以外のもののために
働く人が
救われるように
無意識界はできているようです。

村上春樹『女のいない男たち』も多崎つくるPTSD物語

表紙のデザインは
第3話の
『木野』ですが
妻に裏切られた夫が
仕事をやめて
バーを始めますが
軌道に乗り始めると
裏切られた傷を
(トラウマ)
直視していないことに
気づきます。

多崎つくるは
陰陽五行説満載の
PTSD物語でしたが
この作品も
その流れを色濃く
継いでいるようです。
 ―詳細は読んでのお楽しみ

女のいない男の物語は
完結しないわけです。
 ―あくまで原理的比喩的な話ですが。

民間戦災PTSDと受忍論

98歳の女性が
今朝の
朝日新聞で
語っていました。
69年前
空襲で顔の一部を奪われましたが
民間戦災者は
「戦争の犠牲は
等しく我慢しなければならない」という
受忍論で
放置されているそうです。
見えない圧力のようなもので
トラウマ記憶を
語らせてもらえない風潮は
今でも
しっかり受け継がれています。
これも負の連鎖でしょう。

PTSD視座の欠如した河合隼雄の青年期論

発達障害ブームは下火で
河合隼雄がまた復活の兆しですが
朝日新聞の
岩波の広告には
『青春の夢と遊び』が
紹介されていました。
「若者は
なぜ不可解なことをするのか
その『心の秘密』に迫る!」
だそうで
多発する少年事件も
いわゆる思春期・青年期論で
 ―疾風怒濤の時代
説明がつくのだそうです。

編者は
この方ですが
 ―河合隼雄も晩年は
 アメリカでのキレた子どもの
      (解離)
 バラバラな表現について語っていたから
 今生きていたら
 PTSDを語っていたかもしれません。
発達障害児が増えていると喧伝された
この御説は
今どうなっているのでしょうね。

PTSD流行社会にゼロ・トレランス方式とは…。

大阪市の
橋下市長は
「ゼロトレランス」の
「モデル校をつくって
やれないか」と
指摘し
教育委員長は
前向きに検討すると
答えたそうです。
zero-tolerance policingは
1990年代にアメリカで始まった
教育方針の一つで
文字通り
不寛容を是とし
細部まで罰則を定め
違反した場合は
厳密に処分を行う方式です。
軍隊式行動療法みたいで
非人間的ですが
PTSD児が増えすぎ
 ―アスペルガーとか
  ADHDとかと
  誤診され
  あなたのせいじゃないと
  甘やかされて
  薬漬けにされていたりする。
お手上げの
末期症状なのでしょう。
解離は
耐性がなくて起こるのですが
 ―PTSDはストレス障害
罰則への恐怖心で
何とかコントロールさせようとする
考え方なのでしょう。
戦争中は
ノイローゼになる暇がないですからね。
こころのケア教育は
 ―PTSD予防教育
ますます遠くなりそうです。

またPTSD解離ベビーシッター(51)が生後5か月男児を暴行し逮捕される。

30代の母親が
帰宅した際
男児の顔がはれていたので
容疑者を問いただしますが
とぼけるような受け答えをしたため
飼い犬の
監視用に設置していた
ビデオカメラの映像を確認
神奈川県警
宮前署に
通報しました。
容疑者は
「たたいたのはげっぷをさせるため」と
容疑を否認しているそうですが
無理があります。


子ども虐待に
精神科医療はあんまり
役に立ちませんが
 ―毒親の味方
カメラには
客観性があり
優秀です。