『自閉症とサヴァンな人たち』PTSD誤診発達障害の症状について

世に棲む自閉症という視座で
 ―心療内科医に診断されなくても
  自閉症は自閉症
  心療内科医に診断を仰ごうという
  姿勢が漫画ニコニコ
  
書かれているのがいいですね。

こういうのは
その時代に
テキトーにつくられた概念であり
 ―「スマホ持っているのが人間」みたいな
本質でも普遍的でもない
DSM的表層的症状ですから。
著者も
主要な症状とされている
常同性反復行動を
二次的症状と位置づけています。
「なぜマークが好きなのか」
「なぜ儀式的行動をするのか」
「なぜある種の能力が高くなるのか」
「なぜ音に過敏になるのか」
すべてに理由があると思いいたれば
精神分析学に行きあたるんですがね。
『ATARU』で
チョコザイ(というあだ名)な
サヴァン青年が事件を解決していたようですが
学術的取材が中途半端だから
パロディになってたみたいですね。
 ―苦情も出ない不思議さ
そんなことばかりしてるから
学者や
 ―本来のアスペルガーの患者たち
芸術家より
 ―トラウマに向き合うことで
  破滅を防止
凶悪犯罪者が目立つようになったんですよね。

『自閉症とサヴァンな人たち』PTSD誤診発達障害の症状について」への3件のフィードバック

  1. RINKO

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    共時性を(←言葉を使いたいだけですが)感じました!昨日、「ATARU」全6枚借りてきて今日の夜見る予定でした。
    その前に図書館で自閉症の本を4冊借りてきて、なんとも惹きつける魅力のある世界です。
    自閉症の定義は先天的ということですが、虐待などで愛着障害の場合も似ていて区別が難しい症状だと施設の方がお話しされてました。
    脳障害で自閉の場合、本を読んでて思ったのは、左脳に損傷を受け、それを子どものころではまだまだ補うので右脳が発達して、右脳は五感を司るので聴覚過敏だったり視覚面での才能だったり、右脳優位の五感で絵を描くとピカソの絵みたいになるそうで、そして情報を一気に取り込むのも右脳だから(以前働いていたとこで重度の知的障害の人10人中9人が左利きでした)、左脳に障害があり取り込んだものを処理することができない、なので処理できない曖昧な情報を取り込まないように人を避けてるとか、逆に取り込むと健常者は全体を見ることが出来るけど、自閉の人は無理なので詳細な部分に注目がいく…
    で、私もいわゆるアスペルガー的なところが自分であることに気づき、あいまいなことが捉えきれなかったり、抽象化するのが苦手だったり、統合して考えることがうまくできません。
    仮死状態で生まれ脳にダメージを受けた子がいましたが、私は4150グラムで普通分娩で生まれ、赤ちゃんの頃ほとんど泣かない子だったらしいので、産まれる際に脳にダメージを受けてた可能性も考えてみました(産道を通る時狭かったのか、絶壁尖がり頭です)。
    1歳になるまでは胎生期とどこかに書いてあったのでその頃のストレスも脳の発達に障害を残しますよね。

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  2. 翠雨PTSD予防&治療心理学研究所

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    >RINKOさん
    勉強家ですね。
    自閉症の定義自体が実にあいまいで、私が習った頃は、発達障害(先天的)ではなく、情緒障害(後天的)扱いで、事例研究も盛んでした。しかし「自閉症がいなくなった」と言われ始めた頃から、雲行きがあやしくなり今のトンデモ発達障害ブームに至りました。そういう歴史について書いた論文も最近出ています。
    見直しの時期に来ているのでしょう。
    治療すれば、どちらであったか判明します。治療前にその人を見もせず議論することは無駄です。

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