『コトバのない冬』緘黙と逆向性健忘のPTSD物語

高岡早紀主演、声の出ない男と記憶をなくした女

2008年制作の映画です。

ヒロインは

物語の最後に落馬して

数日間の記憶を失います。

医者は「逆向性健忘」だが

経験したことはどこかに必ず残っているから

ゆっくり思い出すようになると

説明していましたが

すぐに

突然

意味不明の苦しみに襲われます。

落馬前に出会った

言葉の離せない男性が謎を解く鍵になるのですが

(『思い出のマーニー』のといちさんは

子どものとき

要らない子と言われ

老人になっても緘黙症)

落馬したから記憶喪失になるのではなく

Sun and moon in Yin Yang symbol

記憶喪失になりたくて落馬することがあるのを

教えてくれる作品です。

ほんの数日の記憶が欠けたまま

結婚してゆくようで

それはそれで合理的ですが

(今なら医者は

「辛いでしょうから、これを」と

向精神薬を出すでしょう)

どこかに残っている記憶が蘇れば

(父親が娘の結婚で

自分の結婚を思い出して

混乱するシーンが挿入されていた)

またドラマになるのでしょう。

今なら登場人物はまとめて

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大人の発達障害です。

物語性も象徴性もない時代ですね。

 

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