8歳の時から
(なんと敗戦直前の7月
大空襲の話から)
21歳まで日記を綴り
28歳で死亡した女性の日記です。
(自殺等ではない心不全)
「生まれながらに歓迎されない子」で
(PTSD発症リスク)
喘息発作が持病となり
自宅で過ごすようになりますが
家族関係の調整がなされず
20歳で
「分裂病」の診断名を受けた時には
かなりのショックを受けて
(当然でしょう)
混乱してゆき
21歳で
日記も中断してしまいます。
杏奈の喘息も
心因性でしたが
人間関係に恵まれていたので
マーニーに出会うことができました。
「目が綺麗と言われたってしょうがない」
「先生の目には表情がない」等
杏奈と重なる表現モチーフも
随所に見られます。
閉じこもり生活であっても
(和製『アンネの日記』のような)
カソリックの家庭で
外国人の神父が家に出入りしていたので
語学が堪能で
哲学思想の難しい本も読んでいたのは
(出版当時は
知性の高さや文才のみが
評価されていたようです)
ダンテの『神曲』を原著で読んでいた
(読んでいただけですが)
翔君と重なります。
この家の庭もかなり荒れていましたが
(荒れた心を表現とジブリ)
人間関係に恵まれていたので
アリエッティに出会うことができて
元気を取り戻しました。
ユキも杏奈も翔君も
母親からの負の連鎖で発生した心身症ですが
人間関係がどうであるかに
予後は左右されがちです。
義務教育のうちに
PTSD予防教育をして
救済するしかないでしょう。