埼玉県朝霞市の少女(16)が
昨年3月
約2年ぶりに保護された誘拐事件で
寺内樺風被告(25)の
判決公判が
さいたま地裁で開かれましたが
奇声をあげながら入廷
被告席につくように促されても
「私ですか?」と訊き
名前や職業を問われても
デタラメを言ったので
休廷となり
その後も回復しなかったので
判決言い渡しは
延期となりました。
これまでの公判でも
奇妙な言動を繰り返し
7月25日の論告求刑公判では
最後に何か言っておきたいことはと尋ねられ
「おなかが空きました」と他人事でしたが
弁護人によると
「今朝からこの調子です」とのことで
判決ストレスでさらに
解離度が増したものと推測されます。
「イエス~」
「パチンコ・スロット夢らんど」と
かろうじて
裁判のストレスを受け止めながら入廷しようとした
努力のあとは確認できますが
その後は
自分の存在から距離を置くために
こころが妄想状態に
浮遊してしまったようです。
しかし
妄想と言っても
めちゃくちゃを言うのは
案外
難しいもので
樺風というメルヘンチックな名前から
「森の妖精」となり
生年月日を
「平成13年1月15日」「16歳」と
退行させてゆきます。
「オオタニケンジ」と名乗るのも
児童合唱団の指揮者だからで
こころの「統合」が
おかしくなっている自分に
指揮者のようにまとめてくれる存在が必要であることを
物語っています。
しかし
日本人の名前ですし
本籍が
「和歌山県那智の滝」では
「森の妖精」らしくないので
「私は日本語が分からない」と
距離をとったつもりですが
それは日本語です。
このような精神状態からすれば
裁判所も
自分が裁かれる場所というよりは
「トイレです。
私はおなかが空いています。
今なら、1個からあげクン増量中」で
幼児期の問題が
ケアされる場所と化しているのでしょう。
死刑にはならないと思いますが
「存在」を否定されるのは
死の恐怖に相当するので
ストレスに弱い
PTSD解離人格の場合は
このような「回避行動」にもなるのでしょう。