「勘定して見ると
奥さんがKに話をしてから
自殺の原因となるショッキングな話
もう二日余りになります。
その間
Kは
私に対して
少しも以前と異なった様子を見せなかったので
私は全くそれに気が付かずにいたのです。
彼の超然とした態度は
たとい外観だけにもせよ…」
こころについて連載するつもりが
『夢十夜』のように
この作品だけで
長編になってしまったそうです。
こころについて考えると
まずは
PTSD解離自殺という大問題が
浮かび上がってくるということでしょう。
そして
それが理解できれば
こころの全体理解の第一歩になります。
主人公も先生も
哲学の学徒で
目に見える
実学の時代の始まりで
こころの話をするのは軟弱と断罪された。
心理学の源流は宗教哲学なのに
キェルケゴールや死について
「真面目」に対話しようとしていました。