夏目漱石は
親に捨てられたという激しい恨みから
PTSDを発症したようですが
診察した
呉 秀三は
日本精神病学の創立者
東大教授
神経過敏による神経症で
追跡妄想を伴う。
イギリスで発症したが
留学のストレス等は
単なるきっかけであり
素質的に「因子」があったと説明します。
遺伝だから不治
それを聞いた妻・鏡子は
知覚過敏くらいで
お手伝いさんらにまで
あんなに悪態をつくかと反発しつつも
子どもたちも怯えて近づかないほどのDV夫ぶり
自分が原因なら離縁するしかないと苦しんでいたが
「病気なら看病しなきゃ」と大喜びして
退室します。
『精神病者私宅監置ノ實況及ビ其統計的觀察』の
「わが邦十何万の精神病者は
実にこの病を受けたるの不幸の他に
この邦に生まれたるの不幸を重ぬるものというべし」で
有名な医師を相手に
なかなかですね。
病を看ると書いて
看病と言います。