無理やり断食させられて
饅頭より花が美味しいというシーンも
血を吐くような胃潰瘍でも
甘い物がやめられなかった
漱石を意識してのことでしょう。
生育歴から「甘え」を学習できず
どのように人と関わってよいのか全くわからない
お手伝いさんにかばわれる妻や
妻に大事にされる子どもたちに嫉妬して
DV化する漱石が
甘い物の依存症であったというのも
象徴的ですね。
「業腹」という言葉をよくつかいますが
癇癪を起こして暴れる様子は
まさに「業」「腹」だと感じられます。
乱暴なハラ軍曹も
原作はヴァン・デル・ポストですが
漱石がモデルかもしれません。