2016年9月
点滴を受けた男性入院患者2人が
中毒死した連続殺人事件で
逮捕されたのは看護師(31)でした。
極度の潔癖症なのに
入院患者の飲み残したドリンクを飲むとか
産経新聞のインタビューで
犯人だと疑われて苦しいと話したのは
多重人格だからでしょう。
一方で
解離人格のすることは
問題がありながら
社会や組織の弱点を指摘するという
一抹の正しさがあるものです。
だからといって
このようなことはしてはなりません。
病院は
最初
大口病院として
終末医療の病院として重宝されていましたが
認知症も
引き取り手がないので
対応できるかどうかは不問のまま
精神科が引き受けました。
2か月の間に50人が立て続けに死亡というのは
多いのかどうかと言われていますが
精神科の死亡退院数は
全国では
1ヶ月で1500人だそうです。
患者さんの死に立ち会うことが多い現場なのに
PTSD予防教育が充分でなかったので
看護の知識と技術だけで
死の床に臨んだこの看護師のこころは
臨床心理学の語源
そのストレスに対応することができず
【解離】してしまったのです。
小さな事件をいくつか起こすようになり
いつのまにかイジメの主犯人格が成長
幼児的万能感に満たされたことでしょう。
以後は依存症になります。
そして連続殺人事件を起こし
警察の捜査を2年近く要して
ようやく悪行をやめることができました。
宅間守も
「もう充分だ。誰か止めてくれ!」と
こころのなかで叫んでいたので
勇敢な先生たちに羽交い締めにされて
やっと終われると思い
ほっとしたそうですよ。
事件後
病院が
看護師を全員解雇して
総入れ替えを行い
「横浜はじめ病院」に名称を変更
通常通り病院経営をしているのは
覚せい剤と変わらないリタリンを
コンサータと名前だけ変えて処方し続ける
精神科医療とよく似ています。
逮捕された看護師は
「精神的につらくて
一応、薬を飲んでいるが
良くならない」そうですが
PTSD解離人格に
向精神薬では
事件の真相が
永遠の謎になってしまいます。
このような悲劇を回避するために
PTSD予防教育をいたしましょう。