オックスフォード大学の
精神科講義で
教授が
本物のヒステリー女性イライザを登場させて
DVの後遺症で
少し身体に触れられただけで
硬直し震えだす。
説明するところから物語が始まります。
大変な倫理違反ですが
現在は
かたちを変えて行われているような…。
精神科医エドワードは
山奥にある精神病院に実習に行きますが
院長は実は精神病患者で
本物の院長やスタッフに毒を盛り
本物の院長の治療も
ロボトミーや頭蓋骨に穴を開ける方法で
人道的に問題があった。
地下の牢屋に閉じ込め
電気ショックで廃人にし
「お前は患者だ」と洗脳し
おとなしくさせたりしているのがすぐわかります。
ニセ院長に従っているフリをしながら
人々を助ける方法を考えているうちに
ニセ院長の診療記録を見つけ
元軍医であり
野戦病院で
傷に苦しむ5人の兵士を見かねて銃殺し
自分は自殺しそこなった罪悪感でこころを病んで
この病院につれて来られたのだと知りました。
秘密を知りすぎ
殺害されそうになりますが
婦長から
患者だと思って癒やしなさいと教えられていたので
殺害した兵隊の写真を見て動揺し
過去の記憶がフラッシュバックし
すっかり正気を失っているニセ院長を抱きしめ
「忘れるんだ。戦争は終わったんだ」と言います。
これだけでも
1つの物語になりますが
オチを知りたくない人は
以下を読まないほうがいいです?
実は
精神科医エドワードもまた
冒頭のオックスフォード大学の講義で
見世物にされていた患者で
イライザに一瞬で恋をし
エドワード教授になりすまして
山奥の病院に潜り込み
人々を助けるふりをしながら
最後は皆に毒を盛ろうとした。
イライザとともに
病院を脱走したというオチでした。
原作は江戸川乱歩だそうで
なんとなく現実にもありそうな
さすがの展開ですね。