事故で男女が死亡
一人は落語家「助六」
助けられず
罪悪感に苛まれ続ける落語家と
その落語家を恨み続ける
養子縁組した遺児のこころの葛藤を描いたお話です。
寡黙な上に
こころうらはらなことしか言わないところが
似た者同士で
刑務所からでてきたばかりの
破天荒な新弟子「与太郎」に
二人との関係は「陰と陽」
亡くなった落語家を二重写しにみて戸惑いながら
芸をみがいてゆきます。
落語家は
落語と心中し
女性だからと落語家になれず
過去の記憶にがんじがらめになってはいけないと諭されていた
娘さんは
大事にしていた写真の父親と養父を切り分け
与太郎の子どもを生むことで
父親の芸を後世に残すようになります。
言葉ではないところで
人間を癒やしながら
伝承されてゆくものは
確かに存在しますね。