バラの主要な香り成分
「フェニルエタノール」に
抗うつ効果があることを
フェニルエタノールを吸わせたマウスは
ストレス環境下でうつのような状態になりにくい。
川崎医療福祉大医療技術学部の
上野浩司講師(神経生理学)らの研究グループが
突き止め
フランスの科学雑誌電子版に掲載されたそうです。
ストレス環境というのは
マウスのしっぽをそれぞれテープで固定し
逆さづりのような状態にして10分間放置したものですから
ビリー・ミリガンは幼少期
義父にこのような虐待を受け
多重人格になった。
いわゆるノックアウトマウス=PTSDマウスです。
遺伝子レベルでの虐待も
うつ傾向の指標は
あがくのをやめて動かなくなる「無動時間」の長さですから
人間で言えば
理不尽なパワハラに遭って
意気消沈して気力を失い
出社できなくなるような状態にあたります。
いつ終わるとも知れない
10分間行いますとは知らされていない。
この理不尽な恐怖の仕打ちに対しては
すべてのマウスがショックを受け
一時は動けなくなりますが
帰還兵のこころは自由になっただけでは
リセットされません。
通常の反応
フェニルエタノールで
ストレス緩和されリラックスしたマウスは
2分~1分半早く活動開始できたそうです。
「フェニルエタノールがストレスを緩和させ
抗うつ作用を発揮することを示した実験結果」と分析し
精神疾患の新しい薬や
治療法の開発につながる成果が得られたとのことですが
アロマテラピーのままでいいのではないかと思いますし
呼吸を整えたり
マッサージ等の施術で
瞑想状態に導いたりします。
バラの香りのどの成分が作用しているかを明らかにしたとのことですが
香水や化粧品などに使われるフェニルエタノールに着目して
実験開始したのなら
確認しただけです。
よく査読に通りましたね、
科学論文の七不思議です。
予想されたとおりであることを確認するのも科学実験のレーゾンデートルなので、
「エビデンス」を支える沢山の実験結果が論文として査読を通ります。
なるほど、そういうことなんですね。
無数の化粧品会社で行われたであろう予備実験でわかりきっていることなので、十分すぎると思ったのですが、「再現性」の確認が強化されますね。
教えてくださって、ありがとうございます。