6日午後
91歳で他界された
田辺聖子さんは
NHKの朝の連続テレビ小説
『芋たこなんきん』の
主人公のモデルになったことがありました。
井原西鶴が
女性の好むものとして
「芝居、浄瑠璃、芋、蛸、南瓜」をあげたとか
落語に出てくる女性の好物が
「芝居、こんにゃく、芋、蛸、南瓜」だったとかで
慣用句のように使われるようになり
語呂がよく
料理人の遊び心から
夏の献立としてかたちになった過程は
集合的無意識のつくられかたそのものです。
そして
田辺聖子さんのイメージが
芋たこなんきんだったということですが
これはイメージですから
言語化がむずかしいですね。
イメージをイメージとして
そのまま受け取るというのは
伝法や
心理療法に限らず
重要なやりとりです。
この時代には
さつまいもはまだ出回っておらず
いも=里芋
今は紫のさつまいもまで
普通に売ってますね。
実は
この料理人のような
遊びごころはとても重要で
自然治癒力が内から起こる
意識と無意識のラポール
心理療法における
箱庭などは
それが起こりやすくなる
装置のようなものなのです。