高知東生さんは
9月に自伝の中で
「痛みすぎて封印していた」
トラウマエピソードについて明かしたそうです。
【機能不全家族】とか【毒親】という言葉は
よく聞かれるようになりましたが
流石にタレントになる人となると
スケールが違いますね。
両親はいないと聞かされ
調べるという発想もない時代
祖母に育てられていたら
保護的だったが
実母でないから気を遣う。
養子型トラウマ
気まぐれにやってくる
気前のいい美人のおばちゃんが実母だと言われ
驚きながらも同居して
嬉しく思ったのもつかの間
とても一緒に暮らせない性格で
そのうち自殺してしまい
PTSDを発症しつつ
極度のストレス生活を送っていた。
地域で有名な暴力団組長が実父と聞かされて
怖いけど他に頼るところもないし
ルーツがわかって少し嬉しくて
必死で合わせていたのに
かなりの適応能力
ウソだとわかります。
誰だって人間不信になります。
友達にも実は親がいて…と話していたのに
嘘をつかされてしまった等
複雑な思いが募る生い立ちです。
「高知東生」を生きようとし
高知の田舎から東京へ
ちょうどバブリーな時代で
富と仲間を手に入れるために
背伸びして演技し
ヒステリー性格がどんどん磨かれる。
そこにあった「クスリ」を使うようになったとのことです。
使いたくて始めたものではないが
ストレスがかかってしんどくなると
この時代に退行するようになった。
逮捕されて
薬はやめても考え方はそのまま
執行猶予中に
交代で世話をしてくれる友人たちがいたことに感謝しますが
普通は
内観療法やお遍路さんで
これを深く確認して治る。
相手がやさしければやさしいほど
失われた時を求めて【転移】が起きるのでしょう。
友達ではなくお母さんを見ている。
忙しいなか来てくれるタイミングと
自分が来て欲しいタイミングのズレが気になってしかたないけど
授乳のタイミングみたいなもの
そんな要求はおかしいとは理解できるので
感謝の気持ちを表していたら
本当のことが言えない苦しさと
本当のことを言って友人を失ってしまいそうな恐怖
そんな理不尽な葛藤を持たされる怒りと
わけがわからなくなったりもするような精神状態では
きちんとした【認識】も無理というもので
国立精神・神経医療研究センターの
松本俊彦医師が主治医になっても
最高の治療が存在し
それさえ受けられたら治るのに…と思うのは幻想
『あ、俺って病気なんだ』と腑に落ちるまでに何か月もかかり
結局は古典的な
「12ステップ」のプログラムを続けているそうです。
現在、12ステップ中の「ステップ9」
あと数ヶ月で最終ステップというところまで回復予定
そういうのも役立ったかもしれませんが
極妻と離婚する作業も必要だったわけですね。
今度は自分がお母さんを裏切った。
野球少年の頃に
お祖母ちゃんと相談を受けていれば
学校も当時は心療内科ではなく
箱庭とかプレイセラピーにつなげていた。
全く違う人生になっていたことでしょう。
治療のチャンスってとっても大事ですね。
でも、自分の親がどれだかわからないトラウマ退治って凄く厄介だろうなぁって思ってしまいます。
個人的無意識ではなく普遍的無意識に降りてゆくことが必要なケースのようです。