『君たちはどう生きるか』悪意のしるしカチューシャの罪と罰@PTSD

3月26日は

カチューシャの唄の日だそうです。

トルストイの 復活に登場する

カチューシャは

竹下夢二の描いたような

薄幸のイメージで

運命に虐待されて女囚となり

さらには

誤解から

シベリア送りになろうとしていた。

『復活』は

これが自分のせいであることを知り

何も考えずとんでもないことをした結果

良心の呵責に苛まれた主人公の魂の

ひいてはカチューシャの魂の

復活について描いた物語です。

コペル君のおじさんは

ゲーテを引用しながら

これができる人間の尊さを説いていた。

痛みと苦しみが愛に昇華される過程は

二元論で終わらない

宗教的な深みをもっているわけですが

ロシア正教はオカンムリで

未だに赦していないらしい。

若き日の吉野源三郎も

哲学の学徒で

当時の最先端の哲学に通じていた。

― 西洋も東洋もおまけに心理学も

改宗後のトルストイに傾倒したそうです。

吉野源三郎の作品に

インスパイア―され

全く別の作品に仕上がっているように見えて

死別のPTSDがどう癒えるかという線は共通

おばあちゃんたちのミニチュアを登場させ

主人公を見守らせる。

カチューシャはよくある名前

金太郎あめのような普遍的な物語

そういえば赤いバラ一輪🌹の落下もあった!

これまでにはなかった

悪の問題を突如とりあげており

自傷を悪意のしるしと認めて復活した。

マトリョーシカのような

トルストイも

2歳で母親を亡くし

9歳で父親の仕事の都合で旧首都モスクワに転居

父親をなくしてからは

祖母や叔母に引き取られ

発達障害もどきに…

― 正業(学業)に身が入らず(アパシー)芸術や哲学的なものに没頭

普遍性におけるお話として完結しています。

鴎外の舞姫の国は

プーチンを理解できなくても無理はないかも🤔

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です