本日6月16日は
ジェイムズ・ジョイスの
小説『ユリシーズ』の日なので
1904年6月16日の
一日の間に起こった出来事を描写したもの
ブルームは主人公の名前
西洋の時代劇
ブルームの日として
前後の一週間はブルームズデイ・フェスティバル
ダブリンでは
多くの人たちが
小説ゆかりの場所に出かけて
『 Bloomsday』『Lá Bloom』
登場人物の行動をまねながら
扮装し本と一体化しようとする様子は
― 架空 空即是色☯色即是空
まるで 巡礼(聖地巡り)
お祝いします。
最初は酷評された作品であり
☯絶賛に転じ神格化
1904年6月16日に
妻と最初にデートしたことが
現実の話
小説に変容したもので
架空の話 空に架かるは色即是空
しかも全く別の話
神話めいていると思えば
英雄オデュッセウス(ラテン語形の英語化がユリシーズ)を
冴えない主人公ブルームに置き換え 👈華🌸厳経?
― (後述お化けのような)真逆の性格や立場
18の章も対応させながら
― 計画表(スキーマ)を作成しているから自覚的
たった一日の出来事にしている。
― 実際は20年の辛苦
「神話的方法」で
命名はT・S・エリオット
小説のプロットを神話と対応させる
人格変容には気が遠くなるような時間がかかるが
人が変わるトキというのは一瞬 ~宗助とトキさんの自力と他力
― 一即多
例えばポニョの自己実現も数日の話で
本名はブリュンヒルド@ゲルマンの北欧神話の英雄譚
プルーストの『失われた時を求めて』同様
20世紀を代表する大長編小説
無意識の理論に忠実に表現されています。
意識の流れの技法@ウィリアム・ジェイムズの心理学概念
「人間の意識は静的な部分の配列によって成り立つものではなく
動的なイメージや観念が流れるように連なったものである」
物語の前半は
1人の人物に焦点をあてた「内的独白」で
― 漱石も猫の独り言からヒットするが明☯暗で頓挫落命
意識に去来する想念を切れ目なく直接的に映し出し
後半では
語りの視点が複数化・非個人化
固有の文体が消失
歴史的なグラデーションがキメラ的に入り込み
― 神隠しに関する集合的無意識の記憶
最後の章が
他者の声で終わるのは
「語り手」ではなく「編成者」のような視座
『君たちはどう生きるか』の時間軸と重なっており
ジョイスが
「非常に多くの謎を詰め込んだので
教授たちは何世紀も渡り
私の意図をめぐって議論することになるだろう」と語ったとおり
難解だと評される要因の1つになっています。
駄作だとか
認知症になったのではという
酷評も
ユリシーズの当初の評価と同じでしょう。
宮崎駿が
同名の小説に影響を受け
時間をかけて自らの神話として描きなおしたように
ユリシーズも
時間をかけて
行為的直観的に書きあげたもののようです。
子どものとき『ユリシーズの冒険』を読んで
オデュッセウスのラテン名「ユリシーズ」が記憶に刻まれ
学生時代には「私の好きな英雄」と題して作文
友人に「文芸上の唯一のオールラウンド・キャラクター」は
キリストでもファウストでもハムレットでもなく
オデュッセウスだと力説するようになり
小説にしたいと思い立ちますが
何度も頓挫しながら
― 産みの苦しみ
完成させたものです。
この手法は
心理療法とよく似ています。
最初から問題の全体像がつかめるものではなく
― ましてやどうしたらよいかなど
―― わかっているとすれば☯たいてい間違っている。
やって ⇒ みる ことを繰り返しながら
― 波打ち際の砂に置いてみるように
時間をかけて観察する
哲学的忍耐力を要する時間
節分も
ユリシーズのように
神話と逆の扮装をして遊ぶ
ブルームの日みたいなもので
似たような異文化をもつ外国人も自然に共有しているから
神隠しのメッカみたいなものかな🤔
首都が一番長くあった京都
「永遠の今」
マイスター・エックハルト1260‐1327過去は過ぎ去った時であり、未来は未だ到来していない。
時間は今、この瞬間しか無い。
瞬間の中にこそ、永遠が内包されているのだ。
東西の神秘主義は、同様の事をいう。
— ソラヒロ.SORAHIRO (@Sorahiro1452) June 8, 2025
未来は概念であり、存在しない。明日など存在しない。決して存在しない。なぜなら、時間は常に今だからだ。これは、自分自身に語りかけるのをやめ、考えるのをやめたときに私たちが発見することの一つだ。私たちは、ただ現在だけ、永遠の今だけがあることに気づく。
アラン・ワッツ— cmk2wl (@cmk2wl) June 7, 2025