【『急に具合が悪くなる』映画化&重版決定(第14刷2.3万部)!!!】心を揺さぶるロングセラー、宮野真生子さん×磯野真穂さん@mahoisonoによる『急に具合が悪くなる』。そのラインは「世界」へとつながりました。監督:濱口竜介さん(『ドライブ・マイ・カー』)、主演:ヴィルジニー・エフィラさん(… pic.twitter.com/4APF5nYIDm
— 晶文社 (@shobunsha) May 7, 2025
若くしてがんに罹患した女性哲学者が
2011年
多発性がんにより
「急に具合が悪くなる可能性がある」と宣告される
博士号を取得した翌月から
「個体性と邂逅の倫理 : 九鬼哲学の射程」
(人間科学)
他界するまで
1歳年上の女性人類学者と
フィールドワークを主戦場に
文化人類学、医療人類学の研究
手紙のやりとりを行ったものが
それぞれが十通
逝去後
2019年7月22日午前9時過ぎ
42歳で逝去
書籍化されたものが
来年映画化されるそうです。
医療現場では
マニュアルが流通しているわけですが
ケアする人とされる人と関係は固定
こういう病気で予後はこうなるからこうすると
未来も固定
そこから抜け出して
ハイデガー@「存在と時間」
「死はたしかにやってくる。しかし今ではないのだ」
死が確実だからといって
その未来だけから今を照らすようなやり方は
そのつどに変化する可能性を見落とし
未来をまるっと見ることの大切さを忘れてしまう
哲学的対話をすることで
「かつて遠い遠い時間に出会った人と出会い直している」
「魂の分け合いの物語」
「この書簡が始まって(略)二ヶ月。
でも私にはこの二ヶ月が五年くらいに感じられ」
自分の人生を生きるまでの物語で
未来はまったくわからないけど
「運命を生きるとは
こんな世界へとダイブすることであり
そのとき私たちはこの世界がさまざまな偶然という出会いから
自分を見出し
新しい『始まり』が生まれてくることを知ることができます」
<宮野にしか紡げない言葉を記し
それが世界に届いたかを見届けるまで
絶対に死ぬんじゃねーぞ〉に答えた。
なんとなく
『君たちはどう生きるか』の
主人公とアオサギみたいな関係により
偶然出会ったばかりの
この二人も価値観は真逆で
人類学者は結構遠慮なくタブーに切り込む
哲学的忍耐力が維持されました。
傾聴を支える信頼関係
痛みを前に言葉は無力だけど
それでも言葉を紡ぎ出だそうとする。
がんに限定されない
心理療法のおさらいみたいな映画になるでしょう。
✨週間ランキング第62位❗ 7月14日更新✨
精神医学と哲学のあいだ: 木村敏が考えたこと
芝伸太郎【心理学 Amazon新着ランク】[T05:55:10] #adhttps://t.co/wnWK2ked2t
— 人文・思想の書籍ランキング (@bookphilo_info) July 17, 2025
臨床哲学の本も出版され
業界もリニューアルされるといいですね。
一度このあたりに立ち戻って
さらに進化する。
この本の親戚みたいな感じの2冊