<自力というのは
自分が意識して、自分が努力する。
他力は、
この自分がする努力は
もうこれ以上にできぬというところに
働いてくる。
他力は自力を尽くしたところに
出てくる。
窮すれば通ずるというのも
これである>
鈴木大拙『禅とは何か』からです。
自力は普通に言われている意味で
まちがいないと思います。
他力は誤解されやすいですね。
1つは
他力本願という風に使って
依存的ながんばらない性質を
指すことが多いです。
しかし他力本願は本来
すごい言葉です。
2つめは
自力と他力
言葉にしてしまえば
真逆です。
男女
天地
白黒
大小
長短
善悪
…
陰陽ですね。
これが繋がっている
片方を尽くせばいつのまにか
真逆になるという発想です。
自力の中に他力もある
他力の中に自力もある
そういう視点も大事ですが
―自力だと思っていても
それをさせてもらってる恩恵は
あるし
他力だと思っていても
自力を認められてのこと
だったりする。
PTSDに関しては
もう1つ
先に
鈴木大拙の書いているような
自力から他力への抜けが
肝要にになると
感じています。