鈴木大拙は
さらに続けます。
<意識して努力の極点に及ぶというと
もうこれ以上はできぬと思うところがある。
ここを突破する、
いわゆる百尺竿頭一歩進めるというか
ともかくも一歩踏み出すというと
ここに別天地が拓けてくる。
そこに自分の意識していなかった力が
働き出る>
百尺竿頭は
如人千尺懸崖上樹と同じこと
(ポニョ 崖の上の でしたね!)
30メートルも
300メートルも
怖いのは同じ
怖すぎてできない?
こんなの禅僧の専売特許だろ?
そうあきらめてほしくないから
宮崎駿は
『崖の上のポニョ』を
泣きながら苦労して創り
ポニョに
自力から他力への抜けを
―海の底から崖の上の宗助の家へ
行きたい!という一念で駆け抜ける。
海底の世界と
新しい家は繋がっています。
つながっているなら
それでいいとは
なかなか思えませんね。
つながっているのだから
見えないだけで
道はあるのだから
駆け抜けるのです。