先生に叱られて泣いている子に
年老いた女官が
話しかけます。
ほんの少し前まで
日本でも
いろんな役割の人がいて
子どもたちは
救われてましたよね。
震え上がるくらい怒られても
恐怖感を一緒に
共有してくれる
優しい人がいたら
なぜ怒られたのかとか
そういうことをしてはいけないとか
きちんと直面することが
できましたね。
親が教えにくいことは
近所のやんちゃな大人が
こっそり教えたら
よい訳ですし…。
年老いた女官は
家族と別れて
一人ぼっちで宮中にいる
幼子には
おばあちゃんみたいな
存在です。
なぐさめたあと
昔話をします。
「むかーし ←今は昔
おなかをすかせたトラが…」 ←オニみたいな先生が…
なぜか元気が出てくるのは
翻訳しなくても
現実と非現実が交じり合った場所で
子どもは象徴的に癒され
学んでいる証でしょう。