『チャングム』第二十ニ話  昔話の癒し

先生に叱られて泣いている子に
年老いた女官が
話しかけます。

ほんの少し前まで
日本でも
いろんな役割の人がいて

子どもたちは
救われてましたよね。

震え上がるくらい怒られても
恐怖感を一緒に
共有してくれる
優しい人がいたら
なぜ怒られたのかとか
そういうことをしてはいけないとか
きちんと直面することが
できましたね。

親が教えにくいことは
近所のやんちゃな大人が
こっそり教えたら
よい訳ですし…。

年老いた女官は
家族と別れて
一人ぼっちで宮中にいる
幼子には
おばあちゃんみたいな
存在です。

なぐさめたあと
昔話をします。

「むかーし           ←今は昔
おなかをすかせたトラが…」    ←オニみたいな先生が…

なぜか元気が出てくるのは
翻訳しなくても
現実と非現実が交じり合った場所で
子どもは象徴的に癒され
学んでいる証でしょう。

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