昔の
北国の冬といえば
囲炉裏(いろり)ですね。
囲炉裏にあたっていると
手足に「ナモミ」「アマ」と呼ばれる
低温火傷ができることがありました。
それを剥いで
怠け者を懲らしめ ← 昔の人は働き者でしたから…
災いをはらい祝福を与えるという意味での
「ナモミ剥ぎ」から
「なまはげ」「アマハゲ」「アマメハギ」「ナモミハギ」になったそうです。
一般的に、赤面がジジナマハゲ、青面がババナマハゲとされている。
いわゆる爺婆(ジジ&ババ)ですね。
(ジジババは陰陽です)
地域により若干違うこともあるそうですが…。
鬼の面、ケラミノ、ハバキを身に付け、大きな出刃包丁(あるいは鉈)を持っていて、
家々を訪れ、
「泣ぐコはいねがー」という荒々しい声を発しながら
怠け者、子供や初嫁を探して暴れます。
主人はなまはげをなだめながら丁重にもてなします。
アラバマ州の銃乱射事件で
なまはげを思いました。
子どもを怖がらせ
泣かせて
ひどい行事ですね。
【トラウマ】になりそうです。
でも実際は
【PTSD予防】になると思います。
とっさに
恐ろしいことに襲われることは
長い人生には必ずあります。
①恐怖感に遭遇する可能性はあると知る。
②自分が恐怖感を味わっていることをしっかり自覚する。
③「怖かったね」と共感してもらう。
④鬼がもてなされるのを見て「もう大丈夫」と思う。
PTSDから抜けられない人たちは
①不意に恐怖感に襲われ
②防衛機制で否定しているから恐怖感には無自覚なまま
フラッシュバック等で①と②に気づいても
③周囲に「うそでしょう」「関係ないよ」「忘れなさい」と【否認】され
④加害者(鬼)の影に一生つきまとわれる。
どうですか?
偉そうにしてないけど
お祭りで大人は楽しんでるけど
なんかいい加減にみえて
【PTSD】の予防対策がしっかり盛り込まれているでしょう。
かさぶたのはがし方って
大事ですよね。
自己治癒力からできたものだけど、
なんか邪魔だし、
痒くなったりして…。
でもそこを我慢しないと
なかなか直らないし、
血が噴き出すこともある。
跡が残ることもあるし。
なまはげは子どもの無意識に
いろんなものをインプットしてくれます。
【PTSDワクチン】ですね。