昨年11月中旬
奈良地裁で
6度目の有罪判決を受けた
30代前半の男性が
最初に万引きしたのは
中学生の時で
スーパーで衝動的に数百円のお菓子に手を伸ばしたところ
不思議と気が晴れたので
次第にエスカレートしたそうです。
高校生の時
初めて逮捕され
「もうやらない」と誓いますが
気づくと万引きしていて
盗んだものを転売することが
生活の一部になり
そのうち実刑判決を受け
刑務所と社会の間を行き来するようになったそうです。
仕事に打ち込むと
「盗みたい」という欲求は次第に薄れますが
会社の業績が悪化し
退職する等のストレスがかかると
心的外傷後ストレス障害
収まっていたはずの欲求が再び湧き上がってきて
逮捕されるようになり
「自分は廃人になっていく」と思いつめていました。
昨年10月になって
保釈中に
弁護士の勧めで受診した
精神科で
衝動的に万引きを繰り返すのは
依存症の一種だと
初めて聞かされ
同じ症状を抱える患者の話し合いにも参加するようになり
「モヤモヤした気持ちが取れて
少しほっとした」とのことです。
完治には
さらなるプラスαが必要なのは
他のPTSD症状と同じ
ジャン・バルジャンとは
違うタイプの窃盗が増えています。
きちっとした字を書かれますが
無意識のコントロールはまた別次元の話で
「気が晴れる」とのことですが
「気」とは
陰陽五行説の
「5気」のことです。
脳のコントロールではなく
「気」のコントロールがポイントなのです。
子どもは
その世界に近いところに住んでいますが
7歳までは神の子と言いますね。
大人は
忘れ物(トラウマ)を思い出したり
アリエッティに怒られたりしながら
行動療法的に言えば
認知の歪みの修正
精神分析では
投影の解消
治ってゆきます。