認知症治療の最前線を取り扱ったドラマですが
現実の認知症治療は頓挫中ですから
脚本家さんも大変でしょう。
昔からあり
問診代わりにとりあえず行い
目安にする検査
7話で使われた心理検査は
MMSEでした。
どちらも簡易検査です。
公認心理師じゃなくても
誰でもできそう💦
ヒロインは
一週間元気だったのに
この検査ができなくてげんなりしているところへ
この検査の結果と
進化したPET検査の結果から
生きた脳のアルツハイマーが確認できるようになった。
治験対象外と通告され
既にアルツハイマーであるとの診断
早期の段階で治験を拒んだことを
やんわり批判されます。
早期発見早期治療を勧める
広告番組なのでしょう。
ヒロインの健忘には特徴があるのに
PTSDの解離健忘
病院でガスライテイングが行われてしまうのは
記憶障害があり嘘つきだと
洗脳され
精神的に追いつめられていくヒロイン
困ったことです。
夫のことを「誰?」と言う前には
ショックを与られる事件があり
ストーカーが病室に忍び込み
夫になりすましてキスした。
それ以外のことはすべて覚えていて
ガスライティングせず
ゆっくり記憶の再生に協力してくれる
怖い記憶だから
ラポール形成の安全な器が必要
夫のことはすぐに思い出しました。
テストの最後で
これは何ですか?と訊かれ
「鉛筆」が出てこなくて
「…書くやつ…」と言ったのが
致命的と判断されたようですが
エピソード記憶がおかされ
いずれ記憶をつくれなくなると怯えている
ヒロインは
自分が生きた証を
「ノートじゃないけど残したい」と言っています。
ノートと鉛筆はセットなので
夫は作家で
自分のことを小説にしている。
鉛筆が思い出せないのは
そこに不安があるからではないかと思うのですが…
PTSDの回避
要するに「精神分析」が欠落しているのです。
夫が主治医に
「どこが権威なんだよ!」と詰めよるシーンをつくるのが
脚本家の意図だったかなと感じました。