『イチケイのカラス』 裁判官はPTSD犯罪をどう見るのか?の続きです。
1話で
裁判官は法服を着ていないとわからないこと
厳しいノルマがあって余裕がなく
サラリーマン以上に言論の自由がなく
窮屈な思いをしていることがわかりました。
原作の太ったおじさんでも
左遷裁判官でもなく
一部の傍聴マニアから人気というのは似ているが
主人公は
岡口裁判官のような予断を持たず
「現象学的方法」を重視する。
ジーザスのような
冤罪の依頼人を死なせてしまい
弁護士を辞め
十字架を背負って任官
髭のカッコいい裁判官が主人公です。
ヒロインは品位を問題にしたが
現実には問題なく存在する
この人に裁かれたいと思われる理想像
2話は
実子虐待で有罪判決を受けた女性の
差戻し裁判で
高裁が地裁にやり直しを命じた。
育児ノイローゼから
子どもの脳にダメージを与えたとの事実認定が
安直な決めつけ
10人の医者がいたら10人とも同じ判断をすると証言されたが
10人で法廷カンファレスさせると異論が多数出た。
間違いであると判明し
一時は上からの圧力もありながら
誤審裁判官の親は事務総長
誤審した裁判官が懲戒処分されるという
正しくは誤審ではなく
鑑定医に圧力をかけて嘘の証言をさせた。
誤診と誤審のコラボ
夢のようなお話でした。
主人公は
ウソを言った人も言われた人も
知っている人たちも
永遠に苦しむから
誤審はいけないのだと繰り返し教えてくれます。
なぜ戦争がいけないのかという問いと同じです。
法の番人はPTSD予防の砦でもある。
最近は
再審の話題も増えてますからね。