新しいドラマの
前作のテーマは
歴史上の人物が食べたものの再現
今回は世代の違う身近な人たちのレシピで
― 双方を(集合に忖度しない)自由人の叔母さまが媒介
集合的無意識的に自分に近づいている。
― 言葉ではなく食から現在の問題に向き合う夫婦の物語
冒頭は
「こんな夢をみた」との語りで始まり
漱石の『夢十夜』みたい
集合的無意識の図のような説明をして
大きならせんの階段があり
遠く(底)には恐竜がいて
いろんな人が階段を上っているけど
上に行くほど現代人に近づく。
おじいさんが存在と時間みたいな話をします。
俯瞰してみれば
集合的無意識内の
全ての時間は同時である。
時間は一定に流れていると考えていたけど
― 過去があって現在があって未来があり不可逆
そうじゃないと
つくりかけのスープをくるくるかきまぜながら
アクを抜いていた時間
あれこれ考えていた時間も
細長く千切りにしたいろとりどりの野菜のらせんが舞う
1つのモノとして存在
― 過去の現在・現在の現在・未来の現在 とか 永遠の今 とか
思います。
心理学ではタビストック研究所やラカンかな🤔
『君たちはどう生きるか』は
難解とされるが
難解は難解で転じられる運命🤔
未完の書『存在と時間』のビジュアル化でもあるようです。
主人公は
「現存在」(=人間 byハイデガー)として 自我
神隠しの世界に
― 「世界内存在」 これも人間 自己を含む自己
投げ出され
人間は存在しようと思って存在しているのではなく
時間のなかに投げ出された存在
― 物語のなかでは夢や白昼夢という準瞑想世界
自己存在について考えることができるわけです。
― チャンスじゃなくてピンチと感じるものだが…
集合的無意識に深く深く沈んで行って
底の底で
最期にこんなことを観て(知って・自覚して)
世界内存在はつねにすでに頽落している。
人間は死を直視することで
退廃から抜け出せるとハイデガーは説いた。
― 数日後には消えてしまうかもしれない画像なので文字化しておきましょう。
烏合の衆(非本来性 ハイデガー)を率いり
― 今の日本人みたいな世界 =非本来性の生き方
神隠しの世界を
― 大叔父のつくった世界
乗っ取ろうとするインコ大王は
― AIゆりこたち⁉
自ら世界を崩壊させたので
― 死が近いことを知った恐怖で解離して自滅 =自殺行為
主人公は本来性の人生を生きることを選び
― というより押し出されるように生まれ変わり
現実に帰還したのでした。
「都心にある静かで落ち着いたノスタルジックな場所に
夫婦で訪れたり
祖母や母親たちの読んでいた『暮しの手帖』のレシピをもとに
昔懐かしいご飯を作ったりします。
時の流れや季節を意識し
“不思議な哲学” を織り交ぜながら
当時の人々が大切にしてきたものや
日本人のやさしさを改めて感じる物語です」
バラバラで独立した物語も
俯瞰してみれば
1つの時の物語なのです。