宮崎駿監督の
10年ぶりとなる
引退宣言撤回♪
長編アニメーション映画
あらすじはおろか
キャストも一切発表されず
公開前のプロモーションも
メディア関係者向けの試写も一切ないまま
劇場で販売される作品パンフレットも後日発売(発売日未定)で⁈
公開日を迎えるという異例づくしの態勢で
内部関係者用の試写会も内容は無論見たことすら口外無用
『君たちはどう生きるか』が
主題歌は米津玄師の『地球🌍儀』
― 集合的無意識的に人類の問題は初出?
地球の儀⁈
本日7月14日から
全国で公開されているそうです。
吉野源三郎の
戦前
陸軍を除隊後に治安維持法違反に問われて投獄され
軍法会議にかけられたが
九死に一生を得て
釈放後に『君たちはどう生きるか』を執筆
― ここから個性化の過程@昇華
岩波書店の雑誌「世界」の初代編集長などを務め
長男には
「反骨の背筋は伸びているか」
「謙虚に堂々と」など
言論人の心構えについて檄を飛ばすのを見て育ったお孫さんには
その壮絶な半生はごく最近まで重荷だった(;^_^A
― 隔世(脳内)継承しながら消化(昇華?)する必要がある課題がある。
同名の著書とはまったく違うストーリーながら
2017年に漫画化されたものもある。
少年時代に読み感動した手元にある古びた原著の
冒頭部分にとてつもないインスピレーションを受けたので💡
― ワラワラ =集合的無意識
効果的につかうことを決めてとりかかったものの
何も発表しないつもりだったのに
「うっかり喋ってしまいました」💦
とても難解なしあがりのようですが
原作者のお孫さんが試写会で
あまりの展開の速さと
盛り込むだけ盛り込まれた情報を消化しきれず
茫然と座り込んでいたところ
監督が
「おそらく、訳が分からなかったことでしょう。
私自身、訳が分からないところがありました」とコメント
村上春樹化?
テーマは
どうも影の問題のようですね。
「ずっと自分が避けてきたこと
自分のことをやるしかない」という思いがあった。
「陽気で明るくて前向きな少年像(の作品)は何本か作りましたけど
本当は違うんじゃないか。
☯ ☯ ☯ ☯ ☯
自分自身が実にうじうじとしていた人間だったから
少年っていうのは、もっと生臭い
いろんなものが渦巻いているのではないかという思いがずっとあった」
「僕らは葛藤の中で生きていくんだってこと
それをおおっぴらにしちゃおう。
走るのも遅いし、人に言えない恥ずかしいことも内面にいっぱい抱えている
そういう主人公を作ってみようと思ったんです。
身体を発揮して力いっぱい乗り越えていったとき
ようやくそういう問題を受け入れる自分ができあがるんじゃないか」
主人公の牧眞人(まき・まひと)少年@太平洋戦争中の1944 は
― 牧人@十牛図の牧と真の人
父親は戦闘機工場経営で
このあたりまでは完全に宮崎監督の少年時代がモデル
このことがトラウマとなりジブリ作品が生まれたことは
よく知られている。
東京空襲で母親を亡くし
トラウマが癒えないまま
継母は実母の妹で
もうすぐ弟か妹が生まれてくる現実は
受け入れがたくてあたりまえ
疎開しても転校先で孤立していて
こころが警戒し閉じている。
疎開先の屋敷で1冊の本を見つけたことから
屋敷の庭の森に建つ廃屋となった洋館
「大おじ」にあたる伝説の人物が建てた。
幻想世界に入りつつ
「母があなたを待っている。死んでなんかいませんぜ」と
人間の言葉を喋る青いサギが現れ ←よい詐欺師が接近する序盤
導かれるように
洋館の中へと進んでいく――。
― マーニーっぽく「宮崎アニメの集大成」の気配
原作の再解釈がなされながら
― 原作の主人公は実親代わりの「叔父さん」とのやりとりで成長
☟
(幻想のなかでの)大おじとの交流で魂が癒され変容してゆく。
戦中生まれとして次世代にストレートなメッセージを託したものではないか
大おじが主人公に伝える「お前の手で争いのない世を作れ」
=人類の課題【非暴力】
と書かれています。
何年かぶりにジブリの作品分析をしました。
答え合わせに行けるのはいつかな~