5月13日は
ノリッジのジュリアン(30)が
1342‐1416頃
幻視を見た日です。
昔のことで
また女性ということで
その生涯はよくわからないのですが
匿名で書くことを望んだという説もあるが
教会の名前かクリスチャンネームとすれば
それこそが出家の証
― 〇〇山の▽▽和尚 @仏教
30歳で重病になり
死を見越した儀式が始まるや否や
臨床心理学の
臨床は
この死の床に臨むこと
視力を失い始め
身体が麻痺し始め
普通はまもなく息をひきとるものですが…
見えない目で☯十字架を見つめていると
架空
描かれたイエスが出血し始めるのが見えたのを発端として
いわゆる幻覚
数時間にわたり
イエスの15のビジョンを
次の夜には16個めのビジョンを見たあと
5月13日に
病気から完全に回復
奇跡
そのことで
涙を流すことを経験したあとに
『神の愛の十六の啓示』を執筆したとされています。
女性が英語で書いた最古の著作
この遺作は
時空を超えて
書き手を
重要なキリスト教の神秘主義者として
神学者として復活させた。
混乱の時代に生き
ペストで家族を失ったかもしれないし
― コロナどころじゃない
宗教紛争が酷い時代
― 現在の心理ギョーカイに通じる普遍的問題
シングルマザーであったという説もある。
重病で瀕死の状態だったのですが
瀕死の状態だったからこそではありますが
彼女の獲得した神学には
PTSDが癒えると
― 治癒過程からして奇跡ではなくヒステリーでしょう。
人生観・価値観が変容する。
ネガティブなものはなく
トラウマのドロドロを扱わないと治らないという
誤解は多い。
自然治癒力を信じ
神の愛
その恩寵に感謝するものでした。
苦しみは罰ではなく
自己実現への道であることを
神(セルフ)に近づく道
「神は私たち自身の魂よりも私たちに近い」
「神は私たちを完全と見なし
悪と罪がもはや私たちを妨げないように
人間の魂が成熟する日を待っている」
「イエスは…『すべてがうまくいき
すべてがうまくいき
すべてのものがうまくいく』…とても優しく言われました」
イメージとして表現したものでした。
神聖な愛を母性愛と同一視
― 聖書の預言者たちに見られるテーマ
神は私たちの母であり、父でもあるから
― 観音さまも同じ
三位一体なども
堅苦しく文字通り解釈するのではなく
隠喩とみなし
イエスについては母親として
妊娠、出産、離乳、養育についての
自分の考えに関連させて描いている。
イエスの受難が
神隠しの世界の
心霊上の事実
時を超えて彼女を復活させた構図ですが
このモチーフは
象徴として
文学に影響を与え
永遠によい連鎖をし続けています。
例えば
一つの完全に単純な状態
よろずのものやがて全きを得む
よろずのたぐいやがて全きを得む
そのとき炎の舌はことごとく抱き寄せられ
あい結ばれて火の王冠となり
かくて火とバラは一つになる。
この作品にも影響しているでしょう。
100年前にはこんな女性もいたそうです。
キリスト教神秘主義の長い歴史には、天国は死んだ後に訪れるところではなく、「今ここ」にまさに現存しているという確信にまで到達した思想家が多くいましたが、13世紀ドイツを代表する神秘思想家マクデブルクのメヒティルトもまさにその一人でした。… pic.twitter.com/6twKa7IoSB
— 鈴村智久 Tomohisa Suzumura (@SUZUMURA_Inc) March 9, 2025
ユング心理学の源流はこのあたりなのでしょう。