獅子頭」カテゴリーアーカイブ

朝日新聞『獅子頭』 ~第九十話 性的被害 

幸子に誘惑されて
自分でもわけの分からないうちに
間違いを犯してしまった
二順は

ひどい罪悪感に悩まされています。

文章を普通に読めば
被害者のように感じますが、

本人には
罪悪感しかありません。

そして
罪悪感を払拭しようと
必死で
掃除
をします。
 ―防衛機制の【取り消し】ですね。
 
拭い去りたいものは罪悪感ですから
いくら掃除をしてもキリが
ありません。
 ―洗浄強迫に陥る人もいます。

また
食事はのどを通りません。

幸子の方は、お気楽に
二順に逢いに来ますから

罪悪感を拭い去るのは
無理でしょう。

周囲の目も気になります。

性的被害者の置かれた
苦境がうまく表現されていると
思います。
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朝日新聞『獅子頭』 ~第九十話 性的被害 

幸子に誘惑されて
自分でもわけの分からないうちに
間違いを犯してしまった
二順は
ひどい罪悪感に悩まされています。
文章を普通に読めば
被害者のように感じますが、
本人には
罪悪感しかありません。
そして
罪悪感を払拭しようと
必死で
掃除
をします。
 ―防衛機制の【取り消し】ですね。
 
拭い去りたいものは罪悪感ですから
いくら掃除をしてもキリが
ありません。
 ―洗浄強迫に陥る人もいます。
また
食事はのどを通りません。
幸子の方は、お気楽に
二順に逢いに来ますから
罪悪感を拭い去るのは
無理でしょう。
周囲の目も気になります。
性的被害者の置かれた
苦境がうまく表現されていると
思います。

朝日新聞『獅子頭』第八十五話 お呼びでないことをスル! 

PTSDを克服し
【自己実現】しようとする
二順です。

祖国では
自己実現の別名
【個性化の過程】を
バクシンしてましたが
日本に来てからは

文化の壁に見事にぶつかって
気の毒で見ていられません。

圧巻は
女性からのレイプ
です。

温順な二順も
さすがに怒り心頭です。

なんと失礼な女性でしょうか。

しょげていると

職場で
追い討ちをかけるような
致命的な一言を耳にしました。

「(日本では)
お前の仕事でもないのに
手を出して骨を折ったって
感謝されないどころか
怒られるんだゾ」

暗黙のルールとして ←常識・分別ひらめき電球
あると思います。 

学会から認められた人が
「あなたがユングと宗教をやりなさい」
「あなたがユングと文学をやりなさい」
と言われて
成果を出したら
それが認められるわけであって

私が横から
あーだ、こーだと言うのは
非常に迷惑な話です。

でも
私はその人たちのためにあるのではなく
PTSD研究のために
存在しようと思います。
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朝日新聞『獅子頭』第八十五話 お呼びでないことをスル! 

PTSDを克服し
【自己実現】しようとする
二順です。
祖国では
自己実現の別名
【個性化の過程】を
バクシンしてましたが
日本に来てからは
文化の壁に見事にぶつかって
気の毒で見ていられません。
圧巻は
女性からのレイプ
です。
温順な二順も
さすがに怒り心頭です。
なんと失礼な女性でしょうか。
しょげていると
職場で
追い討ちをかけるような
致命的な一言を耳にしました。
「(日本では)
お前の仕事でもないのに
手を出して骨を折ったって
感謝されないどころか
怒られるんだゾ」

暗黙のルールとして ←常識・分別ひらめき電球
あると思います。 
学会から認められた人が
「あなたがユングと宗教をやりなさい」
「あなたがユングと文学をやりなさい」
と言われて
成果を出したら
それが認められるわけであって
私が横から
あーだ、こーだと言うのは
非常に迷惑な話です。
でも
私はその人たちのためにあるのではなく
PTSD研究のために
存在しようと思います。

朝日新聞『獅子頭』第七十七~七十九話 縁起  

日本語習得のコツを
先輩の中国人が
伝授してくれました。

日本語の単語には
何でも二通りあること
 ―漢字とひらがなの陰陽ですね。

ありがとうと言うところは

中国語の「感謝」に「する」を
つけたものを
早口でちょっと訛らせたらいいのだと。
しかもその方が丁寧な言い方になると。

素直な二順は
それを信じます。
 ―【素直】は外国語にない言葉で
  日本独特の極意です。
  ポニョを助ける宗助を
  宮崎監督は素直な子に表現しました。  

一気に心は軽くなり
馬鹿にしてたこの先輩を見直し
勧められて困惑してた
梅干も口にしましたし

気持ちが軽くなると
逆に大きな声で
「ニーハオ」ということにも
ためらいがなくなり

言葉が急に伝わるように
なりました。

何か1つ根本的なものが
解決しかかると
もつれてた糸がスルスルと
勝手に解ける部分も出てきますよね。

縁起(すべてのものは関わってる)
でしょうか。
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朝日新聞『獅子頭』第七十七~七十九話 縁起  

日本語習得のコツを
先輩の中国人が
伝授してくれました。
日本語の単語には
何でも二通りあること
 ―漢字とひらがなの陰陽ですね。
ありがとうと言うところは
中国語の「感謝」に「する」を
つけたものを
早口でちょっと訛らせたらいいのだと。
しかもその方が丁寧な言い方になると。
素直な二順は
それを信じます。
 ―【素直】は外国語にない言葉で
  日本独特の極意です。
  ポニョを助ける宗助を
  宮崎監督は素直な子に表現しました。  
一気に心は軽くなり
馬鹿にしてたこの先輩を見直し
勧められて困惑してた
梅干も口にしましたし
気持ちが軽くなると
逆に大きな声で
「ニーハオ」ということにも
ためらいがなくなり
言葉が急に伝わるように
なりました。
何か1つ根本的なものが
解決しかかると
もつれてた糸がスルスルと
勝手に解ける部分も出てきますよね。
縁起(すべてのものは関わってる)
でしょうか。

朝日新聞『獅子頭』第七十五話・七十六話 自力を尽くすと他力が沸いてくる 

日本語を覚えるのは
大変です。

必死でがんばりますが
頭がパニックを起こしそうです。

でも釈迦リキになって
がんばってますと

飽和状態になり

部屋を飛び出し
無我夢中で走り出します。

脳裏を
置いてきた家族
とくに赤ん坊の娘の姿が
よぎります。

公園にたどり着きました。

無性にバック転をしたくなり
ました。

夢中で
いろんなワザをやってみます。

驚いたのは
公園にいる日本人

なんせ本場中国の
雑技のプロの演技ですから…

ぎりぎりまで自力を尽くしたら
他力が生まれて
くるのですね。

他力といっても
自分の無意識のなかにある
記憶のなかから
出てきます。

身体を動かすようなことが
多いのではないでしょうか。

そしてそれに癒され
リセットされ
エネルギーが沸いてきます。

【個性化の過程】の中だるみ
ちょっと克服です。
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朝日新聞『獅子頭』第七十五話・七十六話 自力を尽くすと他力が沸いてくる 

日本語を覚えるのは
大変です。
必死でがんばりますが
頭がパニックを起こしそうです。
でも釈迦リキになって
がんばってますと
飽和状態になり

部屋を飛び出し
無我夢中で走り出します。
脳裏を
置いてきた家族
とくに赤ん坊の娘の姿が
よぎります。
公園にたどり着きました。
無性にバック転をしたくなり
ました。
夢中で
いろんなワザをやってみます。
驚いたのは
公園にいる日本人
なんせ本場中国の
雑技のプロの演技ですから…
ぎりぎりまで自力を尽くしたら
他力が生まれて
くるのですね。
他力といっても
自分の無意識のなかにある
記憶のなかから
出てきます。
身体を動かすようなことが
多いのではないでしょうか。
そしてそれに癒され
リセットされ
エネルギーが沸いてきます。
【個性化の過程】の中だるみ
ちょっと克服です。

朝日新聞『獅子頭』第七十話~七十三話 慌てない慌てない

腕を見込まれた
料理を通しての
日中友好ができるからと

家族とのツライ別離を乗り越えて

日本にやってきたのに

かび臭いアパートに住まわされ

職場では
怠け者に見られたらソンだから
掃除もしながら
忙しそうに振舞えなんて
アホなこと言われたり

祖国では
文化革命以後消えた
ちゃらちゃらけばけばした女性に
話しかけられたり…

『なーんだぁ?』という
日本での日常です。

しかし
変なプライドから
自意識過剰になって
ぶつかるようなことはせず

釈迦リキになって
適応するでもない

 ―やはり本場中国の
  【一太極二陰陽】のリセットの法則を
   個性化の過程では繰り返す
のでしょう。

二順の態度が
おそらく次の
展開を生むのではないかと

期待ドキドキしています。
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朝日新聞『獅子頭』第七十話~七十三話 慌てない慌てない

腕を見込まれた
料理を通しての
日中友好ができるからと
家族とのツライ別離を乗り越えて
日本にやってきたのに
かび臭いアパートに住まわされ
職場では
怠け者に見られたらソンだから
掃除もしながら
忙しそうに振舞えなんて
アホなこと言われたり
祖国では
文化革命以後消えた
ちゃらちゃらけばけばした女性に
話しかけられたり…
『なーんだぁ?』という
日本での日常です。
しかし
変なプライドから
自意識過剰になって
ぶつかるようなことはせず
釈迦リキになって
適応するでもない
 ―やはり本場中国の
  【一太極二陰陽】のリセットの法則を
   個性化の過程では繰り返す
のでしょう。
二順の態度が
おそらく次の
展開を生むのではないかと
期待ドキドキしています。