「40歳になったら、死のうと思っていた」という
桐野夏生『ダーク』の
有名な冒頭の一文が
気になっていたようで
その40歳で亡くなりました。
40歳を
自傷&他害の
危機の時期にしてしまう原因は
過去のトラウマであるという自覚もあったようで
「 愛されていることも知っていて
ただ、わたしにはわたしの
どうしようもない傷がある
というだけのことなんだ。
時間が経てば
こんな傷、何も感じなくなるときが来る。
経験でわかっていても
人の心は
なぜこんなふうに
揺れるようにできているんだろう」と思いながら
睡眠薬が効かない不眠に悩まされ
体質的には飲めないのに
大量のお酒を飲んで自殺のことを考えたりして
やりすごしてきたようです。
処方薬依存症とアルコール依存症を併発するレベルになれば
自然治癒は見込めないでしょう。
正しい治療が必要です。
『ダーク』じゃなくて
トラウマの巡礼の旅に出る
多崎つくるを読めばよかったかもしれませんね。