摂食障害とかぐや姫には密接な関係があることが知られているわけですが、
摂食障害に苦しむ人は
『私はかぐや姫かあ』
と知っても少しもうれしくない。
ましてや
【わがまま】【知的障害】扱いされて
適応指導されるなんて…
『私はアリスか?』
病院にはトランプの女王とか時間厳守の車掌とか(ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』より)
わけわからないのばかりいて
多数に無勢
負けそう!
実はかぐや姫も現実で結婚(現実でみんなと同じように適応)させられそうになり
『ダメかも…』と気弱になるシーンがあります。
気弱になってもあきらめないことが大事ですね!
牛島定信『神経性無食欲症にみるかぐや姫コンプレックス』(季刊精神療法 1987)を紹介しましたが、かぐや姫と摂食障害の関係について知られてからもう20年が経過しています。
もうそろそろかぐや姫の本心を誰か理解してあげないと…
古典のかぐや姫も摂食障害に苦しむ人たちも
もうこれ以上待てません!
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摂食障害とかぐや姫イメージ
摂食障害とかぐや姫には密接な関係があることが知られています。
牛島定信『神経性無食欲症にみるかぐや姫コンプレックス』(季刊精神療法 1987)なんかに書かれています。
食べないというより
食べられない…。
なぜでしょうか。
ゆっくり考える必要があります。
たとえば…
人間は食べなくては生きられないという常識の一方で
【断食】する人々もいます。
世界三大宗教の開祖はみな
断食をすることで
新しい宗教を創造しました。
それで修行や通過儀礼ではよく断食をします。
1つの【魔法】みたいな【秘儀】なんですね。
われわれの無意識は経験したことだけでできているわけではなく
(呼吸の仕方を習ってから生まれてきましたか?)
何か行き詰ったら断食せよ!とあらかじめインプットされているのです。
整形逃亡の果てに逮捕された市橋容疑者は2週間も食を拒否しました。
食べなかったのではなく
食べられなかったのですね。
【急性PTSD(ASD)】です。
逮捕されたのがショックだったんですね。
食べ方がわからないのではなく、PTSDという原因があって、【解離】のために食べられなかったのです。
摂食障害の心理治療は個性化の過程として取り扱われるべきですが、
残念ながら市橋容疑者同様【わがまま】扱いがまかり通っています。
(もちろん犯罪はいけませんが、
現在の本人の行動までがすべて間違っているわけではありませんね)
せっかくかぐや姫のイメージが表現されて
『先生、私はかぐや姫なんです』
と打ち明けても、
本来あるべき静かに輝く月の世界に返してもらえない(個性化されない)で
知的障害・適応障害に嵌め殺される。
『食べ方くらい知ってますよお!』
『わがままじゃないですよお!』
叫ぶ声が聞こえてきます。
そういうわけで摂食障害の人たちはあんまり病院に行かないのです。
死にたくないからです。