ジブリ『かぐや姫の物語』」カテゴリーアーカイブ

『かぐや姫の物語』PTSD克服のカギとなる仏性



竹林は
蔓延るものの象徴ですから

集合的無意識です。
 ―気づきや悟り、自覚は
 天から与えられたように感じるが
 記憶の中にある。

無意識の記憶のなかにある
仏性に気づいた人から
 ―日々
 なんとはない竹から
 あらゆるものを創作していたので
 (表現は大事)
 
個性化の過程が始まります。

『かぐや姫の物語』禅問答は命がけ(PTSD発症リスク)

石上中納言も
かぐや姫について
純粋に
表現し

正直に探したのですが

どこまでも
現実で
対応しようとしたので
 ―公案なのだから
 架空
 空にかからねばならないのに
 現実の虚空から
 転落してしまった。
高所から転落
腰の骨を折って
死亡してしまいました。
これには
かぐや姫も傷つきます。
 ―意地悪やわがままで
 試しているのではなく
 真剣勝負なので

エリートというのは
現実適応がよいタイプの最たるものなので
 ―5人の貴公子
みんな落第しました。
かぐや姫に照らされて
 ―象徴
現実というものが観えてきます。

『かぐや姫の物語』PTSD解離性幻覚で生命の危険

大伴大納言は
かぐや姫を
このように
例えたばかりに

それをつかんでくるように言われ
正直に海原に向かいますが
荒れ狂う海に
龍を見て
 ―幻覚

自分の目が
龍の玉のようになってしまいます。
これまでの3人のように
嘘偽りがないのは
よいですが
まっすぐなだけでも
公案は解けないですね。
 ―常識ではない。
ユング心理学では
アニマは危険とか
妙に強調されたりしますが
 ―ローレライのようなイメージ
女性が悪いのではなく
自我が強くない男性にとっては
女難の相になるからです。


一般の人が
破滅するのも
内なるアニマのせいです。
 ―そのように行動させられる。

『かぐや姫の物語』PTSD解離性恋愛依存症

石作皇子も
偽物の
仏の御石の鉢を
持って押しかけます。
かぐや姫に対し
自然豊かな
楽園のような場所に
一緒に行きましょうと
誘いますが

隠れて聞いていた
北の方が
ご立腹むかっ
 ―お持ちになっておられるのが
 仏の御石の鉢

いつもこの手で
女性をだましていたことを
かぐや姫に知られてしまいます。

かぐや姫という
象徴を前に
自らのアニマを投影させられ
 ―男性の中の女性性
恋愛依存症と診断されました。
ちょっとした
なんちゃって哲学とか語って
女性をたぶらかす
不埒な輩は
いつの世にもいますね。

『かぐや姫の物語』PTSD解離性逆ギレ

阿部右大臣も
偽物を献上しますが

嘘がバレて

逆ギレしてます。
かぐや姫の
与えた課題は
公案であり
常識では解けない難題です。
ヒントは
正法眼蔵
『弁道話』に
「丙丁童子来求火」とあります。
丙は火の兄
丁は火の弟
陰陽(兄弟)の火が
火を求めると
陰陽五行説では
パワフルになるのです。
 ―火が3つ重なってますね。
丙午の女性なんかは
 ―丙も午も「火気」
その通りで


これに通じるので
 ―かぐや姫もコレ
男性にとっては
女難の相です。
象徴を前にすると
人は余裕を失い
解離しやすくなります。

『かぐや姫の物語』PTSD解離性嘘つき

車持の皇子は
蓬莱の玉の枝とやらを
持参しますが
 ―かぐや姫も
 『まさか!』と慌てるあせる
 純粋だから
 嘘つく人がいるとは想定外

車持の皇子への
代金未払いを
訴える職人が現れます。

偽物を
平気で押しつけようとしたんですね。


平成の世にも
こういう嘘つき愚説を
押しつけようとする輩はいます。

『かぐや姫の物語』PTSDではない凡夫の「不染汚」


正法眼蔵の
『唯仏与仏』に
「不染汚」という言葉が出てきます。
 ―『行仏威儀』を引用したものですが
「無上菩提の人にてあるをり
これをほとけという。
…いはゆるその面目は
不染汚なり」
無上菩提は
自己の真実と一体になっている人のことです。


人間界にやってきて
いろんな人に出会い
中には
偏屈な人もいて
傷つけられたりもしたけれど
それぞれに一生懸命生きているだけの
凡夫は
集合的無意識に染まってはいるけれど
人間それ自体が
汚れているわけではないと
 ―必死で(無心)に生きている
 それ自体は素晴らしく尊いこと
学んだのでしょう。
天にはそういう葛藤がないので
時々
地上に堕落するわけです。
 ―そういう説話があります。

『かぐや姫の物語』PTSDと自己治癒力


確かに
自然治癒力というものは
ありますが
それが働かない場合もあるので
 ―傾聴とラポールで働く

やはり手当は
大事です。
骨折した場合も
柔道整復師が
手当しないと
 ―死にはしませんが
歪んで
癒着してしまったりします。
こころの場合は
苦し紛れに
解離して開き直ることで
癖や
 ―個性程度に収まればよいですが
症状を形成したりします。
 ―アル中とかDVとか
精神科の場合は
この程度で
腕切断で生活保護
「あなたは悪くない」の
親切ごかしです。

恐ろしいことです。

『かぐや姫の物語』雪山童子を思い出してPTSD克服


絶望して倒れているとき
 ―実は夢でしたが。

この景色を知っていると言っています。
集合的無意識にある
雪山童子の記憶でしょう。  
 ―崖から飛び降りて
 (崖の上のポニョ)
 自己表現したから
 お釈迦さんは
 お釈迦さんになった。
 永遠のリセット法 
飛び回っているのは
地表に届く前のお釈迦さんを救った
飛天たちです。
かぐや姫も
崖から飛び降りるような
行動をしたから
 ―古くは
 崖はかけ(危険・リスク)であり
 高い場所とは限らない。

 ―ポニョと同じ家出シーン
 家の常識
 世間の常識からの離脱
救われて
 ―自己治癒力
  他力が働き出す。
個性化したのです。