ジブリ『かぐや姫の物語』」カテゴリーアーカイブ

『かぐや姫の物語』PTSD克服過程の自我と自己

かぐや姫が月に還るのを
邪魔しようとする
翁を
月の王が諭します。
 ―天人は集合的無意識にいる祖先たち
 月の王は真の自己


 ―如来だから
 (来るが如し)
 本当は深層心理にいる。 
ただの樵が
 ―貧しい凡夫が
金剛経のほんのワンフレーズを聞いて
発心し
 ―真理の存在を信じ
親元を辞して
修業し
 ―字も読めないし
 田舎者扱いされながら
 怒ったりせず
六祖慧能になったように
覚った人間は
みんな出家してきたのです。
 ―ポニョも出家
行いがよかったから
かぐや姫を預け
豊かにしてあげたのに
邪魔するとは何事かということでしょう。
仏法では
ダイバダッタよりも
 ―裏切り者の象徴
さらに悪者であると
言われたりします。
現実の親も
良かれと思って
足を引っ張り
子どもをこころの病にしたり
しますね。

福知山爆発事故で中1男子がPTSD予防中

昨年8月に
3人死亡
55人負傷した
大惨事ですが
中1の男の子は
全身の30%に重いやけどを負い
10日間集中治療室にいたそうで
父親は死を覚悟したほどだったそうです。
「発電機のブーンという音は
覚えているが

事故直後の
記憶はほとんどない」
傷口は見たくないし
憧れの高校野球も
どこか別の世界のことのように
思えた」から
天井ばかり見ていたそうです。
傷口も痛みが激しいので
「こんな身体要らない」
「死んだ方がましだ」


「普通に花火を見に行っただけなのに
なんでこうなったんやろ」

悲劇に遭うと
誰もが哲学的な思考に陥り
答えを見つける旅に出ます。
誰も悪くない(汚れていない)と
思える次元になるには
 ―凡夫の世界には
 トラウマの種がいろいろある。
気の遠くなるような
時間と
現象からの距離が
必要なのでしょう。

『かぐや姫の物語』PTSD克服とユング心理学の基本

キューブラー・ロスの死のチャートを
最期まで進むには
ユングの言う
「苦しみに耐えられる強さと
哲学的忍耐力」を支え続けてくれる
 ―心理療法の基本
なにかが必要です。
 ―誰もいなければ
 自分が自分を支える。



媼みたいな
存在ですね。

『かぐや姫の物語』キューブラー・ロスPTSD死と再生のチャート


現実を否認し

怒り
 ―かぐや姫は
 怒って遁走してますが
取引し


抑うつ状態に陥り

 ―抑うつもせめてこのくらいのものを
 言ってほしい。
 うつ病はこれがずっとですから
 SSRI必要な人は
 相当少ないはずです。
ふわっと
受容に入ります。
 ―雪山童子のお釈迦さまのように
 花綵たちが見てて
 救いに来る。

そのなかで学びがあり
自分なりの答えを
歴史につけ足すことができたら
苦痛は消えるし
個性化するのです。

周囲の期待に応えて
自分を生きてこなかった老人のこころは
哀しみで一杯だと
キューブラー・ロスは言いました。
認知症もどきPTSDの種でしょうね。

『明日ママ』一緒につくって癒す虐待PTSD

第6話は
一緒に何かをつくるシーンが
3つあったかな。
①ポストとロッカーのケーキ
アイスドールが踏みにじったけど
②パチと里親の飴細工
「魔王」と「ポスト」のをつくった。
③オツボネと魔王の元妻(?)の料理
作業療法とか
生活訓練とかじゃなくて


箱庭的な
ラポールのなかに
対話や
受容・共感
気づきがあると思うのです。

『明日ママ』象徴を中心に物語が展開する虐待PTSD治療過程

パチは
飴細工の美しさに感動し
お土産にもらうと
お守りになり
シャンプーボトルのことを
忘れます。
 ―パチンコ依存症で 
 ネグレクトした母親の思い出
 捨てろと怒ってた魔王も
 大事なものと学習しますが
 忘れていきやがってと
 怒ります。
 専門家のやることは
 いつも後手後手です。
新しい里親は
「無理にわすれなくていいし
自分も最初はニセモノのお母さんだけど
近づくようにするから」と言い
パチのことを
「かわいそうに」と涙ぐむと
パチも
「(おかあさん)かわいそう」と言います。
 ―ラポールの形成
バスルームには
同じメーカーの
シャンプーボトルと
リンスのボトルまで
並んでいます。
 ―布置ですね。
 うまく運んでいるときは
 よい偶然があります。
虐待PTSD治療は
象徴とともに進み
そこには物語がありますね。

今のユング派と
大分違う見立てですね。
「治療!」とか
肩ひじ張らず
日常で
限られた人間関係のなかで
変化してゆく可能性を示したのは
『崖の上のポニョ』と
一緒です。
監禁PTSDのポニョを
 ―父親は相模と似ているかも。

5歳の男の子を中心にした
普通のちょっと癖のある人たちが
支え

新しい世界に迎えます。

『明日ママ』と『かぐや姫の物語』虐待PTSD里子の個性化の過程

パチの里親が決まりました。
飴細工のお店ですね。
 ―「きれいキラキラ」と感動したのもよかった。

かぐや姫は
竹細工の家でした。
 ―ピアミと言い
 相当カブってます。
違う親と違う環境で
生活するのは
月に行くようなものです。
こころを整理し
人格的に一回り成長することが
必要です。

決まって嬉しいけど
 ―幸福だし
 行かなきゃならないけど
親のような
ポストと別れるのは
つらくて
抱き合って泣きました。
 ―ポストも
 防衛が取れて
 芦田愛菜風に泣く。

『明日ママ』職員による性虐待PTSDをマイルドに表現

アイスドールは
 ―里親コーディネーター?
 虐待PTSDの自己治療の
 後遺症で無表情
ロッカーに
 ―コインロッカーベイビーだった
 PTSDで無表情&緘黙
キスしたり
一緒に温泉に浸かったりするから
 ―混浴だからいいでしょうと言った。
料理の得意なロッカーは
ポストに煽られて
 ―赤ちゃんポストに置かれた子
ケーキをつくり
愛情表現しますが
なんと
アイスドールから
婚約者を紹介されます。
来週第6話で
ロッカーは
暴れるみたいですね。


表情がないけど
かぐや姫と同じ心境でしょう。
現実の児童養護施設には
職員による性虐待で
精神科に通院中の子もいるそうです。
 ―虐待PTSD
相当マイルドにしてますよね。
ポストは
罪悪感を
「私が大人になるまで
待てるぅ?」と
茶化して
躁的防衛しますが
現実には
より幼い子に
性虐待が負の連鎖していることで
専門家は頭を抱えているんですよね。
 ―報道がありましたよね。

『明日ママ』やっぱりジブリのPTSD原理『かぐや姫の物語』と通じてる

第5話が
終わったところかな。
TVがないから
今から見るのですが
TV欄には
「超絶美少女のピアノ
パパはここにいる…」
ピアミは
かぐや姫とよく似てると
思ってましたが
 ―髪型も

やっぱり
話題のものを
いろいろ組み合わせた
パロディ的なところが
ありますね。
無意識は
ダジャレとかでできてますから。
無理心中の生き残りと
最初言ってましたが
ボンビの妄想のように
 ―両親の死が受け入れられないから
 貧乏で引き取れなくて
 どこかで自分のために
 一生懸命働いていると思おうとしたが
 無理があるので
 時々海外セレブの里子になる
 妄想も交じっていた。
氷解したのかな。

高速道路逆走のPTSD解離元トラック運転手(68)

他の車に事故を起こさせ
逃走した
広島県福山市の
元トラック運転手(68)が
逮捕され
「寝ぼけて逆走したが
事故が起きたことは知らない」と
否認しているそうです。
寝ぼけて逆走したら
ダメじゃないですかね。

老年期にさしかかり
人生を振り返りたかったのかも
しれないですね。
死ぬ前は
記憶が
走馬灯のように
駆け巡るっていいますよね。
時間をかけて
ゆっくり聞いてもらうことが
必要な時だったのでしょう。