ジブリ『思い出のマーニー』」カテゴリーアーカイブ

『思い出のマーニー』と佐世保高1PTSD解離バラバラ殺人事件

「12才の小さな身体に
大きな苦しみを抱えて生きる
杏奈。
その杏奈の前に現れる
悲しみを抱えた
謎の少女マーニー。
大人の社会のことばかりが
取り沙汰される現代で
置き去りにされた
少女たちの魂を救える映画を作れるか」
 ―脚本・監督 米林宏昌
加害少女も
小学生のころから
大きな苦しみを抱えていました。
問題行動を起こしては
サインを送っていましたが
 ―給食に異物混入 
 父親を金属バットで殴る。
 家を出る。
 不登校
 猫の解剖
大人の都合でもみ消され
ワンルームマンションに
置き去りにされていました。
マーニーに出会わせ
そういうのを救うのが
真の心理療法です。
現実の専門家は
その足を引っ張ることしかしていません。

母親死亡のPTSDで同級生惨殺の佐世保高1女子生徒

「母親が大好き」で
一緒によく
犬の散歩をしていたのに
死亡し
高校生なのに
 ―進学校で
 勉強も大変でしょう。
父親とも離れて
独り暮らしをしていたようです。
香山リカセンセイは
こんな凶悪な犯罪は
嫉妬や恨みでもないと
無理とコメントしているようですが
ジェラシーではなく
エンビーでしょうね。
普通の人が当たり前にもっている
何かが足りない時
 ―トラウマ環境による
 ネグレクトとか
子どもは簡単に
キレます。
キレたら
見境がなくなります。

あなたが好きの
あなたは
誰のことを指しているのか
実際は悩ましい話です。

倉敷小5女児拉致監禁PTSD解離男(49)の『思い出のマーニー』

前記事の容疑者のこころの中にも
 ―現実がうまくいっていない。
マーニーがいたのでしょう。
こころの中で
出会う必要があるのに
現実的に出会い
家に連れて帰って
白いパジャマを着せては
 ―マーニーは
 白いネグリジェを着ているらしい。
犯罪になります。
 ―行動化(アクティング・アウト)

公開に合わせて
やらかすのは
 
 ―無意識のうちに時代を反映
解離人格らしいところです。

PTSD克服物語『思い出のマーニー』で河合隼雄も思い出す臨床心理学

『思い出のマーニー』の特装版には
河合隼雄の
「『思い出のマーニー』を読む」も
収録されているそうです。

今はこういう研究ばかりしている人たちも
真の臨床心理学的研究を
思い出すとよいでしょう。
尤も
河合ユングは完璧ではなく
 ―日本に輸入した第一人者が
 河合隼雄だから
 日本人のユング理解は
 河合隼雄流
それを東洋思想的に
発展させる仕事が待っているのですがね。
それをしないから
「象徴が使えない発達障害児が
増えている」なんて
 ―西洋モデルに当てはめると
 発達障害かわがままになる。
愚説が蔓延ったのです。
来年はこの作品分析で
学会発表することを予定していますニコニコ

『思い出のマーニー』あくまで日本型PTSD克服物語

「イマドキ
金髪の女の子で
興味を引こうとする精神が
古すぎる!」

このポスターに
一応引退したことになっている
宮崎駿が
おかんむりむかっだそうです。
スタッフは
「そんなつもりはないよね~」と
言っているそうですが

ポニョ以降
西洋と日本の精神文化の違い
ひいては治療メカニズムの違いが
テーマの1つになっています。
アリエッティの発想はここから
本邦ユング派みたいに
日本人の箱庭に
ドールハウスをねじ込むようなことをすると

PTSDが
発達障害に
嵌め殺され
自己治癒力もだいなしになりますから
どうしても
神経過敏になるのでしょう。

物語の流行は幻と向き合いPTSDを癒す『思い出のマーニー』へ

今日のドラマの
番宣にも2つ
似たモチーフがありました。
★『BORDER』
頭に銃弾を受けたあと
死者と会話できるようになった
刑事が
事件の解決に挑みます。
死者との会話は
マーニー的ですし
PTSDの一部は
人格障害と呼ばれていた時期があり
通称「ボーダー」です。
 ―ボーダーライン

 ―見かけ上の話であり
 根本はPTSD
 
★『MOZU』
療養施設で
少女が奇妙な絵を描き
お化けと言っているそうですが
カウンセラーは
爆発現場で
何か見てはいけないものを
見たのではないかと
疑います。

幻を観たら
統合失調症で
薬漬けという
暗黒時代の終焉です。

『思い出のマーニー』憧れの幻想と会話してPTSD予防

この作品は
安奈とマーニーの
Wヒロインだそうです。
安奈が主で
マーニーが従ではないのです。
そして
マーニーは
安奈が憧れるような存在なのだそうです。
 ―詳しいことは言えないとしながらも
 ここは重要だから話された。
原作はイギリスが舞台ですが
北海道に舞台を移し
アンナは杏奈になりました。
 ―西洋文化をそのまま当てはめると
 ユング派みたいに
 PTSD児が発達障害児になってしまいますから

セラピストがクライエントに
ついて行くように
 ―傾聴
内なる幻想に寄り添うのが
治療の要です。
しかし
クライエントや幻想の言いなりになるのではないから
 ―手綱を緩めると巻き込まれ
 破滅する。
Wヒロインなのです。
PTSD治療の極意が示されています。

『思い出のマーニー』妄想が癒すPTSD

岩波文庫の
広告に出ていました。
夏に公開されますからね。
ヒロインは
不思議な少女と
友だちになるのですが
村人は
誰も知らない子みたいです。
幻想は
SSRIなんかより
遥かに優れた
天然のクスリです。
使い方が難しいですが
これを
 ―自然治癒力
向精神薬で
なんとかしようなんて
考えることは
不遜なことです。

STAP騒動PTSDで陰謀論(妄想)まで飛び出す。

体調不良と伝えられていますが
波があるようで
週刊誌の取材に答え
陰謀論ほのめかしがあったという
報道もあります。
アベノミクスの
スポットライトが当てられているので
 ―むしろ擁護しそうなくらいで
これはなさそうな
気がするのですが

苦境にあるとき
いろんな
心的防衛機能が
勝手に作動してしまうのは
 ―無意識の仕業
よくあることです。
理研は
本人のために
これ以上の
不調法をさせない配慮をしたようですが
弁護士グループは
配慮に欠けるようです。
あとは
臨床心理士のお母さんが
PTSDを理解してたら
保護できたのにとも
思います。

『思い出のマーニー』最後は幻想と現実に橋を架けるPTSD


ジブリが夏に映画化するので
岩波少年文庫の
原作の広告も
大きく出ています。
ヒロインは
今の日本なら
統合失調症扱いで
クスリ漬けにされてしまうような
妄想の世界に入り込みますが
最後は
現実に戻されます。
普通 → よくない状態  →普通に戻ったのではなく
 ―無意味な反復
PTSDのトラウマを抱えて生きていたのが
自然治癒力による
瞑眩(好転)反応が起こり  ←幻想
トラウマが癒され
自我強化され
成長して
日常に還ってくるのです。
 ―架空とは
 絵空事ではなく
 現実と非現実に
 橋を架ける(ラポール)こと
好転反応には
いろんな症状がありますが
それはありがたいことだから
クスリで消そうなんて
考えてはダメなのです。