幼い頃
チャングムは
仲良くなった
男の子たちと同じように
ウサギを捕まえ
寺子屋に行きました。
母は血相変えて
家に連れ帰り
足を鞭うちながら
しかります。
「どうしていけないの?」
身分が低いから
女の子だからと
言われても納得いきません。
懲りないチャングムの足は
傷だらけです。
「そんなに勉強が好きかい?」と
訊く人には
夢見るような表情で
答えます。
「天っていう字は
どうして
ああいうふうに書くのか
日はどうしてあちらからのぼり
あちらにしずむのか
ウサギはどうして歩けないのか ←凄い観察力
…
不思議で
知りたくて…」
この疑問は
不思議であり ←思議のレヴェルを超えてる。
科学であり
チャングムの性格
運命でもあります。
―すべてが1つにまとまってます。
ウサギは跳ねることしか
できないんですね。
チャングムはいつも
何か閃いては走りだすクセがあり
指導教官に叱られてました。 ←走ってるとしか認識されない。
ウサギのように敏感です。
そして
天運の持ち主なのですね。
個人的なわがままや
自分勝手じゃなく
もっと大きな
自然や歴史の視座で
動かされている人間なのです。
父母も殺されそうになり
瀕死の状態から息を吹き返した
トラウマを抱え
身を隠して
生きていました。
チャングムもそれを
引き継いでいますが
集合的無意識は成長しますから
父母と同じように
トラウマをだましだまし
そこに適応するのではなく
昇華させる苦難の道を
選ばされているのです。
考えてそうしたのでは
ありません。
気がついたら
そうなっていたのです。
だから子どもの話は
おもしろいのです。
「チャングムの誓い」カテゴリーアーカイブ
『チャングム』第五十話 【背山臨水】は自己実現イメージ
唐突ですが
―いつものこと…
共通点は何でしょう?
箱庭っぽい
【背山臨水】
―四神相応の具現化です。
哲学のイメージ化です。
野性の思考って言います。
なぞなぞを解くカギですが ←子どもの公案
無意識のイメージ解読には
欠かせません。
―日常会話では伏せないとね。
変人扱いされますよ。
誰かみたいに…
チャングムを慕う役人が
ある場所をほめ
理由として
そう言ってました。
水(無意識)に対面し
こころが決まる(落ち着く)と
山を越えて行けるのでしょう。
このあと
チャングムは ←実は逃げ出そうとした…
宮中に戻り ←何度も太極に戻ります。
そこに嵐を呼び
また一回り成長するのです。
人を甘やかし
堕落させるイメージじゃなくて
(神と一体になる西洋理論なら
自分で考えなくなるじゃないですか!)
勇気を与えるイメージみたいですね
『チャングム』第四十八話 伝統の奇跡
天敵の悪徳女官が
崖の下に転落したあと
―ASDでしょうね。
自殺ではなく
夢中自死です。
チャングムは
母の無念を
宮中の書物につづり
母が若いとき
松の木の下に埋めた
柿酢に逢いに行くと
なくなっているのを知って
泣いています。
―自分が天敵に教えたのですが
たった1つのよすがですから…
【如人千尺懸崖上樹】では
木の下の人は
「ダルマ大師がインドから
中国に来た意味は?」と
聞いています。
教えを伝えるためですから
【伝統】の大切さです。
悪人に邪魔され
殺されそうになりながらも
真面目に真っ直ぐ前を向いて
努力を続けていたら
見えない力に助けられながら
伝わってゆくものがあるのです。
それが奇跡と
いうものでしょう。
奇跡にも陰陽…
続きを読む
『チャングム』第四十八話 ポニョモチーフ!
窮地に立たされた女官
墓参りしたのもあって
気持ちが少々退行しています。
ふと見ると
枝に赤いひも…
取ろうとして
なんと
【如人千尺懸崖上樹】状態に…
ポニョ 崖の上の
小さいときも
同じようなことがありました。
―それでふと懐かしくなって
取ろうとしたのです。
普段のこの人なら
「フン!
どいつだ。
掃除ができとらん!」でしょう…
「紐はもういいから降りておいでよ」と
言われてあきらめました。
このときは
それでよかったのですが
今回は
命を落とすことになりました。
人間の心理は
大人になってもそうかわりません。
こうなることを
無意識はつかんでいたのです。
そして
回心するチャンスを
ことごとく無視したために
不幸な結末が
避けられなかったのです。
自覚が命綱ですね。
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『チャングム』第四十八話 墓で元気に
チャングムの母の墓です。
チャングムは
基本的に孤児です。
―幼いとき
死別の悲しみのなか
母をこの洞窟に埋めたのです。
本当の意味でのお墓があるなら
箱庭や治療者なんて要らないと
思います。
何かあると
母の墓に来て
語りかけます。
そして
少し元気になって
歩き出します。
―元気っても
ありえないスーパーパワーとかじゃなく
またトラウマが消えたわけでもなく
わかりますか?
本来の【気】を取り戻すのです。
無我には静かなパワーがあります。
その繰り返しで
がんばってゆけるのです。
一太極二陰陽の構図が美しいです。
―墓を源に
右側に開けてますね。
沖縄には
こんなお墓
たくさんあります。
『チャングム』第四十八話 こころのなかの猛獣
きれいな女優さんなんですけどね。
役柄で
人間というよりは
飢えたトラみたいに
怒り狂ってます。
「心の中にある檻を
しっかり閉めておかないと
中にいる猛獣が飛び出して ←フロイトの【エス】
お前自身を食い殺して
しまうゾ」
ヨーガ哲学の訓えの1つです。
ヨーガは自己制御から
非暴力&人類愛への
実践哲学ですからね。
この女官も
不幸な生まれなのです。
実家は大金持ちですが
悪事でそれを維持しているので
自分もその1コマとして
動かねば
生きてこれなかったのです。
大変ですね。
でも
四六時中
監禁されてたわけじゃあるまいし
離脱し
反省するチャンスは
幾度もあったし
今だって
チャンスが与えられているのです。
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『チャングム』第四十八話 伝統の奇跡
天敵の悪徳女官が
崖の下に転落したあと
―ASDでしょうね。
自殺ではなく
夢中自死です。
チャングムは
母の無念を
宮中の書物につづり
母が若いとき
松の木の下に埋めた
柿酢に逢いに行くと
なくなっているのを知って
泣いています。
―自分が天敵に教えたのですが
たった1つのよすがですから…
【如人千尺懸崖上樹】では
木の下の人は
「ダルマ大師がインドから
中国に来た意味は?」と
聞いています。
教えを伝えるためですから
【伝統】の大切さです。
悪人に邪魔され
殺されそうになりながらも
真面目に真っ直ぐ前を向いて
努力を続けていたら
見えない力に助けられながら
伝わってゆくものがあるのです。
それが奇跡と
いうものでしょう。
奇跡にも陰陽…
『チャングム』第四十八話 ポニョモチーフ!
窮地に立たされた女官
墓参りしたのもあって
気持ちが少々退行しています。
ふと見ると
枝に赤いひも…
取ろうとして
なんと
【如人千尺懸崖上樹】状態に…
ポニョ 崖の上の
小さいときも
同じようなことがありました。
―それでふと懐かしくなって
取ろうとしたのです。
普段のこの人なら
「フン!
どいつだ。
掃除ができとらん!」でしょう…
「紐はもういいから降りておいでよ」と
言われてあきらめました。
このときは
それでよかったのですが
今回は
命を落とすことになりました。
人間の心理は
大人になってもそうかわりません。
こうなることを
無意識はつかんでいたのです。
そして
回心するチャンスを
ことごとく無視したために
不幸な結末が
避けられなかったのです。
自覚が命綱ですね。
『チャングム』第四十八話 墓で元気に
『チャングム』第四十八話 こころのなかの猛獣
きれいな女優さんなんですけどね。
役柄で
人間というよりは
飢えたトラみたいに
怒り狂ってます。
「心の中にある檻を
しっかり閉めておかないと
中にいる猛獣が飛び出して ←フロイトの【エス】
お前自身を食い殺して
しまうゾ」
ヨーガ哲学の訓えの1つです。
ヨーガは自己制御から
非暴力&人類愛への
実践哲学ですからね。
この女官も
不幸な生まれなのです。
実家は大金持ちですが
悪事でそれを維持しているので
自分もその1コマとして
動かねば
生きてこれなかったのです。
大変ですね。
でも
四六時中
監禁されてたわけじゃあるまいし
離脱し
反省するチャンスは
幾度もあったし
今だって
チャンスが与えられているのです。