本日がお誕生日の伊藤仁斎は
本名のほかに通称や屋号があり
仁斎は号
死後につけられたのは古学先生
江戸時代前期の在野の
京都の堀川に古義堂(堀川学校)を開き
堀川の対岸にも私塾のある時代
本人が教えただけでも三千人
儒学者・思想家ですが
生前は講義と執筆に尽力し
公刊は死後のこと
その思想は
講義ノート(蔵書)は天理大学に所蔵のうえ公開され
跡地は国の史跡に指定されている。
— 西田幾多郎記念哲学館や鈴木大拙記念館みたいな普遍性
かの『論語』を
「最上至極宇宙第一の書」とみなし👀
こういう宇宙的心理観
その理ではなく
いわゆる哲学くささ
— 客観的でよそよそしい理屈
情に価値があると評価する
人間的で血液の通った心情を信頼
『善の研究』のようなものだったと思えば
日常生活のなかからあるべき倫理と人間像を探求したという。
要するに哲学というより心理学
ユングの自己実現みたいな話
— 哲学者なのに心理学みたいに書いちゃったよ…と自戒
西田幾多郎も
古義堂を訪れ
江戸初期の学者は
日本の事物を論じるにしても宋儒の学を基礎として考えていたのではないかと
書いているのでした。
「古義堂を訪う記」「続 思索と体験」以後
次章の『アブセンス・オブ・マインド』では
自らが経験した
軽い(誰にでも起こる)解離現象について
うっかりさん
書いていました。
仁斎の頃は
今でも東洋医学などでは
儒医一本などと考えられていたのですが
哲学 即 臨床心理学
新しい本が出ました。
芝伸太郎・野家啓一編
「精神医学と哲学のあいだ
〜木村敏の考えたこと」創元社4年前の8月に逝去された精神医学界・思想界の巨星、木村敏の思想を現代にいかに引き継いでいくのか。
木村哲学に造詣の深い各界の論客による論文集。#木村敏 pic.twitter.com/z40HvknFUG— 野間俊一 (@sh_noma) August 24, 2025
そして名古屋の八事病院内に「木村敏記念臨床哲学文庫 「あいだ」の図書室」というのがあることを知って「へぇ~」ボタンを押した。へぇ~。
— …yes please! (@yesplease86) August 23, 2025
今朝の中日新聞に木村敏記念臨床哲学文庫「あいだ」の図書室の記事が掲載されました。
オンライン版は途中から会員限定ですが(最後のほうで父が熱烈なドラゴンズファンだったことをわたしが喋っています)。https://t.co/OdEroBCZMC— 木村元|『音楽のような本がつくりたい』『音楽が本になるとき』|アルテスパブリッシング (@kimuragen) August 27, 2025
ごく最近までは心理業界もその延長線上にありました。
哲学 即 臨床心理学
河合隼雄なきあとの心理学側は…ひどいものですね(>_<)
『笠原嘉の「小精神療法」小史』という本が大変素晴らしかった。なんと95歳になりようやく引退した精神科医のロングインタビューなのだが、枯淡の精神医学というか、身も蓋もない臨床論という感じが素晴らしい。終盤「哲学にないものは治療学です」という発言があって、これはまことにかっこよい。
— 東畑 開人『カウンセリングとは何か』 (@ktowhata) July 25, 2024
哲学はどこ行った?
最近の病院の哲学は?
東畑開人さんの新刊『カウンセリングとは何か』のキーワードは「物語」です。現代において自分だけの物語を生きるとはどういうことか。カウンセリングの現場にとどまらない、広く深く時代を捉えた一冊です。
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何をかいわんや(>_<)