ポニョ以前のジブリ」カテゴリーアーカイブ

『天空の城ラピュタ』言葉にならないPTSD支援

パズーは

空から
シータが降りてきたのにびっくりして
 ―助けなくてはならない。
親方に伝えようとするのですが
驚きのあまり
言葉にならず
仕事が忙しそうなので
タイミングを逃し
結局自力で
シータの自己実現を支えます。
 ―それがパズーの自己実現にもつながっていた。

『崖の上のポニョ』で
5歳児の凄さを
 ―ポニョも父親による
 拉致監禁で
 
 ノイローゼになりそうだった。
 そこからの脱出において
 「守ってあげる」と言い
 約束を貫いた。
示したかったと
宮崎駿は言っていましたが
 ―なぜ臨床心理士にできないのでしょう?
ジブリは昔から
そうなのですね。
『銀河鉄道の夜』の始めの
教室のシーンでも
天体についての質問に答えたいのに
言葉にならない
もどかしさが表現されていました。
今の小学校なら


LD扱いかな。

PTSD物語『天空の城ラピュタ』集合的無意識のルーツ


天空の城の下方は
木の根っこですが

ユング心理学の
集合的無意識だと思います。
別名
ルーツとか
地下茎とか呼ばれます。
シータを拉致監禁していた
悪党は
これを焼き払おうとしますが

ナウシカで
腐海を焼き払おうとしたのと同じ
蛮行です。
魂の根源なのだから
 ―そこに復活の秘密も
 刻まれている。
それは愚かな考え方です。
科学の万能性が欲しいようですが

PTSD否認でっちあげ発達障害の世界と
同じ間違いです。

PTSD物語『天空の城ラピュタ』飛行石のコントロール


トラウマがある子は
自我中心には生きられず
一度
根源である
セルフ(自己)の世界に行って
癒される必要がありますが
癒されるまでは
イエスのような受苦の連続で
試練です。

自分だけが持つ
飛行石のようなものに気づき
 ―あくまで比喩
それを人に横取りされたり
悪用されたりしないように
大事にしながら


使い方を感覚でつかみ
コントロールしながら
セルフの世界に進みます。
そこに行くまでに
自我が鍛えられ
癒しが得られるのです。
人間関係もよくなります。
 ―海賊すら友達になります。
 自分の影ですからね。

『天空の城ラピュタ』PTSDからの復活祭

今日は
イースターだそうですね。
人類のために十字架にかけられて
死んだ
イエス・キリストが
三日目に復活したことを
記念・記憶する
キリスト教において
最も重要なお祭りですが
PTSDも
いのちを守るために
自我が犠牲になっていることを
ちゃんと知り
記憶しないと
大変なことになります。
記念日反応などは
つらいことですが
ありがたいことかもしれません。
 ―陰陽の病

親を亡くした
パズーと
 ―イースターは
 正教会では
 ギリシア語で
 「パスハ」と呼ばれます。
シータのような子の前に
天空の城が
ある日突然現れるのでしょう。
イースター島と言えば
モアイ像ですが
天空には
巨神兵のようなロボットがいて
それが
乗って来た乗り物を持ち上げると
下に
3つの卵がありました。

魂の死と再生の物語ですが
日本人の子どもが見るから

3つ目を通さないとね。
 ― 一太極二陰陽
シータも
α・β・θで3つ目かな。

『天空の城ラピュタ』PTSD克服中に変化するグレートマザー


マ=ドーラは

湯婆婆に似てますが

最後は
銭婆みたいに
変貌します。

育ての親がいないと
 ―現実にいても


 現実をむさぼり
 子どもをネグレクトする場合も
子どもは
無意識の魔境にある
太母(グレートマザー)に
出会わされます。
最初は呑むこむような
ネガティブな恐ろしさですが
そこで頑張って修業していると
絶大的にバックアップし
育むポジティブな
母親イメージに守られるように
なります。
そう言えば
窯じいみたいな人もいましたね。
天空の城も油屋も
表現が違うだけで
セルフのある場所です。
(自己)

『天空の城ラピュタ』PTSD予防に失敗したらモンスターになる。

マ=ドーラ は
空中海賊
「ドーラ一家」の女頭領ですが
亡夫が
誘拐同然に連れて来られて
海賊稼業に入ったようで
 ―トラウマチックな人生で
  生きるために無理をしたことが
  性格形成に影響
若かりし頃の肖像画を
部屋に飾り
シータを見て
自分の若いころとそっくりだと
言います。

尼崎連続殺人事件の
美代子被告みたいに
 ―拘置所で自殺
人使いが荒いので
 ―電話とか無線など使って
 巧妙に管理しつつ
 食事と恐怖で洗脳
それを聞いた手下たちは
かわいいシータが
こんな風になってしまうのかと
本気で
畏れ
心配しています。
PTSDは克服して
個性化するか
モンスターになるかの
分かれ道ですからね。

PTSD予防中の孤独な少年少女が紛れ込む『天空の城ラピュタ』

主人公
パズーは
両親の残した家で
一人暮らしで
天涯孤独
詐欺師の汚名を着せられたまま
死んだ父の汚名を晴らしたいと
夢見ています。
 ―10代の少年にとって
  重すぎる荷です。
ヒロイン
シータも
天涯孤独で
特務機関に拉致され
飛行船で運ばれているところから
 ―PTSD発症リスク大
物語が始まります。
「2人とも親なしなんだね」と
確認するところで
ラポール形成
隠された
それぞれの運命の課題に向かって
協力体制ができます。

PTSD物語『千と千尋の神隠し』傾聴とアクティングアウト

アクティング・アウト
(行動化)とは
本来は
個人が内面において
体験すべき
葛藤や不安が
外的行動として
発散されることです。
 ―解離行動
傾聴されたら
行動化されずに済み
自殺予防
犯罪予防にもなります。

坊は
子どもだから
「お遊びしろ!」と
 ―言葉ではムツカシイから
 遊びで問題表現
要求し
認められないと
大泣きして暴れ
湯婆婆の部屋が
大地震になります。
すれ違い親子

『風の谷のナウシカ』PTSDを癒す自己治癒力と瘴気

4月から
臨床心理学を学び始めた
若い人たちに
心理療法の基本原則について
説明しています。
医学モデルと
心理学モデルは
全く違うもので
①診断しない
 ―PTSDしか扱えないし
  最初からレッテルを貼ると
  傾聴にならないから
②患者と呼ばない
 ―弁護士に相談するようなもので
 (クライエント)
 相談前より魂が成長するから
③自然治癒力が治す等が
代表的なところですが
南山堂の医学大辞典には
「自然治癒力」という文字はないそうですね。
さっそく
自然治癒力の
好転反応について
ナウシカを使って
説明したら
 ―30年前の作品だけど
 割と知っている。
すんなり理解されましたよ。

腐海の瘴気が
それにあたるわけで

クシャナたちのような
二元論では
 ―毒だからと燃やしてしまおうとする。

余計に悪化するのでしたね。

『風の谷のナウシカ』一太極二陰陽のPTSD原理は「カイ」に「クイ」


ユパさまの
連れている動物ですが
陰陽的で
どちらかが死んだら
どちらかが卵を産むそうです。
死ぬような目に遭って
トラウマが生み出され
増えてゆくのが
PTSDです。
そして
再会したナウシカは
感動して
「カイにクイ!ドキドキ」と
駆け寄りました。
無意識はダジャレや
響きでできていますが
確かに
正しい原理は
 ― 一太極二陰陽
飼いにくいです。