ラフカディオ・ハーン
(小泉八雲)の『怪談』からです。
裕福な商人の婦人が
亡くなりましたが
幽霊になって出るようになり
屋敷は恐怖の館となりました。
― 一族そろって会議して
いろいろやってみますが
どうにもなりません。
心理療法を受ける前みたいですね
禅寺の博識の住職に
霊についての助言を求めますと
―当時の心理療法家
その多くは
今は葬式しかしないが
収入は格段に上
やってきて
「箪笥の中か
その近くの何かに想いを残しているはずじゃ」
―箪笥の前に現れるから
問題行動が
どこに現れるか
(心理的場所ですが)
要注意ですね
出てきた幽霊に
「私は
お前を救ってほしいと
頼まれてここに来た。
おそらくこの箪笥の中に
心残りに思う何かがあるのだろう。
私がそれを探してしんぜようか。」
―ラポールの形成
土足で介入してはダメです。
なかなか出てきませんが
―トラウマはそうそう簡単には
出てきません。
とうとう
一番下の引出の貼り紙の下に
一通の手紙を見つけ
「これが
お前さんを今まで
悩ませていた物かね」と聴くと
うなづくので
「これを燃やしても宜しいか」と
確認
―最後までラポール
「私が
この朝早くに寺で
燃やしてあげよう。
私の他には誰にも
これを読ませはしないよ」と
約束しますと
微笑んで姿を隠しました。
―守秘義務は
特に家族に!です。
その手紙は
若い頃に受け取った恋文で
和尚は
墓場までそれを持ってゆきました。
お能の舞台装置と
同じです。
ユング派は
日本の伝統的な
心理療法の基本を無視するから
―禅や西田哲学に流れるもの
ジブリもこれを掬う。
なーんにも見えないのです。
『源氏物語』の意味も
取りそこなった人が
―『竹取物語』がわからない人も
えらそうにするけど
最近は
『遠野物語』にも
変なこと言ってる
お能の時期について
比較検討したところで
見えてくるのは
「この人統合失調症かな?
発達障害かな?」
―こんなの混同するな
犬と猫の区別もつかないのかな…
PTSDが見えないなんて
愚かしいですね。
「怪談」カテゴリーアーカイブ
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柳田國男の怪談を読めば東北地方のPTSDが観えてくる
『お岩さん』とDV&PTSD家族
四谷在住の
田宮又左衛門の娘岩は
婿養子の伊右衛門に
いびり出され
失踪する。
岩の失踪後
田宮家には不幸が続き断絶
その跡地では
怪異が発生したことから
於岩稲荷がたてられた。
お岩さんの話というと
お岩さんの姿形のみが
取りざたされてしまいます。
でも本当は
①DVが昔からよくあり
②結構陰湿で
外からはわからなくても
女性に非があることばかりではないこと
しかし
③そんな体裁で
とりつくろった家は
いずれ因果応報で
断絶すること
やはり
④問題の本質
(お岩さんの遭遇した悲しさ)を
直視することで
問題が解消することを
忘れないように
(無形文化財として)
伝えているのだと
思います。
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