書評」カテゴリーアーカイブ

中井久夫『統合失調症 2』はC.G,ユングみたい

描画を併用した
寛解過程における
非言語的接近法です。  ←ユングみたい!
$PTSD研究家翠雨の日記
「私が精神医療に希望するとしたら
病的なものだけをとり出すのでなく
むしろ
病的なものをこうむっている
心身のほうに注目することであり  ←イメージに現れる
そうすれば
それはおのずと経過研究になり
回復の論理を照らし出すことに
なると私は思う。
かつて不治 とされた病いの多くは
いちど
「もし回復したら
それはそもそもその病いでは
なかったのだ」とされる
時期をとおっている。
これは法則のようなものである。
統合失調症もそこを通ってきた。
今、回復はありえないという断定から  ←集合的無意識における常識
かかわり方による変化が   ←ラポール
報告されるようになってきたかにみえる。
他方
回復とは完全に病いの経歴を
無かったことにするものではない。
多くのウイルスが生涯潜在感染をつづけ
思いがけない時に思いがけない
いたずらをするのはよく知られている。   ←トラウマもそうですね!
人間はそのようなものをも
包含した歴史的存在なのであろう」    ←集合的無意識
中井先生は
そうおっしゃいます。
大賛成ですドキドキ

ミネルヴァ書房からまた発達障害が消えた

情報はころころ変わるから
ぬか喜びはいけませんが…

PTSD研究家翠雨の日記

とりあえず
8月中は

うつ病とか
発達障害とか
言わないように
するみたいです。

情報をよく読んで
学問すること

精神医学ではなく  (病気)
精神哲学へのシフト (生き方)

ですね合格
続きを読む

ミネルヴァ書房からまた発達障害が消えた

情報はころころ変わるから
ぬか喜びはいけませんが…
PTSD研究家翠雨の日記
とりあえず
8月中は
うつ病とか
発達障害とか
言わないように
するみたいです。
情報をよく読んで
学問すること
精神医学ではなく  (病気)
精神哲学へのシフト (生き方)
ですね合格

村上春樹『IQ84』構想の1つに9・11

PTSD研究家翠雨の日記

ノルウェーで
講演されました。

『IQ84』は

月が2つある
現実がねじれた世界に
紛れ込む物語です。

9・11で
ビルが破壊される映像を見て

なんだか
あまりに完璧すぎて      
コンピューター・グラフィックス
みたいに感じて
 ―私も砂漠を見たとき
  そう感じました。

この世が異質に感じられたことから  ←自明性の喪失です
この作品が生まれたそうです。

9・11は
大統領の選び方を変え
イラク占領を生んだ
象徴的大事件です。

普通の人も
どこか感じている
その感覚に
訴えかけながら

日常と非日常
現実と非現実が
つながっていることを
描こうとしたのですね。

集合的無意識
(西田哲学の
歴史的身体)は

みんなで創造しているのだと。

何も運命に
翻弄されているのではなく

主人公は
人類だと…

馬鹿にした作品でしたが
読者がイマイチだっただけで
流れるテーマは
古来からの哲学的大問題でした。

もちろんPTSDと
関係大アリです。
続きを読む

星和書店『わかりやすい「解離性障害」入門』は心理療法とセット!

朝日新聞の広告には
「現在最も注目を集める     ←手が震えるあせるあせる

【解離性障害】の
これまでにない解説書!!」

ですよ。

しかも
著者のうしろに
心理療法研究会が
あるらしい。

厳密に言うとですね。
行動療法は
心理療法ではないのです。
 ―広義では含みますがね。
  催眠から枝わかれしたから…

$PTSD研究家翠雨の日記

AMAZONの案内には
「治療に関わるスタッフと専門家
すべての臨床家にも読んで欲しい一冊」

だって!
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村上春樹『IQ84』構想の1つに9・11

PTSD研究家翠雨の日記
ノルウェーで
講演されました。
『IQ84』は
月が2つある
現実がねじれた世界に
紛れ込む物語です。
9・11で
ビルが破壊される映像を見て
なんだか
あまりに完璧すぎて      
コンピューター・グラフィックス
みたいに感じて
 ―私も砂漠を見たとき
  そう感じました。
この世が異質に感じられたことから  ←自明性の喪失です
この作品が生まれたそうです。
9・11は
大統領の選び方を変え
イラク占領を生んだ
象徴的大事件です。
普通の人も
どこか感じている
その感覚に
訴えかけながら
日常と非日常
現実と非現実が
つながっていることを
描こうとしたのですね。
集合的無意識
(西田哲学の
歴史的身体)は
みんなで創造しているのだと。
何も運命に
翻弄されているのではなく
主人公は
人類だと…
馬鹿にした作品でしたが
読者がイマイチだっただけで
流れるテーマは
古来からの哲学的大問題でした。
もちろんPTSDと
関係大アリです。

星和書店『わかりやすい「解離性障害」入門』は心理療法とセット!

朝日新聞の広告には
「現在最も注目を集める     ←手が震えるあせるあせる
【解離性障害】の
これまでにない解説書!!」
ですよ。
しかも
著者のうしろに
心理療法研究会が
あるらしい。
厳密に言うとですね。
行動療法は
心理療法ではないのです。
 ―広義では含みますがね。
  催眠から枝わかれしたから…
$PTSD研究家翠雨の日記
AMAZONの案内には
「治療に関わるスタッフと専門家
すべての臨床家にも読んで欲しい一冊」
だって!

『セラフィーヌ』 ~自己実現の間にある啓示と狂気

PTSD研究家翠雨の日記

6歳で孤児になり
修道院の家政婦をしている
田舎女だったが

41歳のある日       ←ユングのいう人生の昼下がり
聖母から
「絵を描かねばならない」と
啓示を受けます。

描いたこともないのに…

文字が読めないのに
「読め!」と言われたムハンマド

『わからないなら
机の引き出しにある
ピストルで死んでしまえ!』と
内なる声に脅されたユング

転機には
普遍的な【型】がありますね。

啓示には無理がつきもの
なんでしょうね。
 ―癒しの啓示はない…

感応同交と言うと
官能と響くのか
眉をひそめられることが
ありますが

彼女はまさに
性交のように
絵を描いたそうです。

しかし
危険なんですね。

世界的名声の幻想に
浸り始めてしまうと
聖母や天使との回路が
断ち切られます。

護りのないところで
パンドラの箱が開くのですから  ←薬害と同じです
誇大妄想と強迫観念の      ←啓示と紙一重
幻覚に襲われ

精神病院で一生を終えました。

このあやうさの綱
逆走した人知ってるわ…汗
続きを読む

『おれのおばさん』 ~児童養護施設とPTSD

$PTSD研究家翠雨の日記

14歳の主人公の
父親が
ある日突然
逮捕され

東京の進学校から一転

変わり者の
実のおばさん率いる
札幌の児童養護施設の
居候となる。

そこの中学生たちは
虐待などの
トラウマティックな過去に耐えながら
真っ向勝負の
「人生との格闘」中です。

作者は言います。

それは
★一筋縄ではいかない

でも

★人は危うい綱をどうにか
 渡ることができる

「人間は動物と超人の間にかかる綱なのだ」
そう言った
ニーチェを想いました。

PTSD克服は超人になることを
意味します。

超人は大学や学会にはいません。
児童養護施設や病院で
呻いているのです。

ぼくのおばさんは
彼らを体を張って受け止めます。 ←現実にもいて欲しい!

おれになったぼくが
熟成されたほくの視点を
さらに展開させながら
書かれたものだそうです。

精神分析の目的も
過去の記憶の想起
そのものでは
ないですものね。

日本人の場合
特に大事な視座でしょう。
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『セラフィーヌ』 ~自己実現の間にある啓示と狂気

PTSD研究家翠雨の日記
6歳で孤児になり
修道院の家政婦をしている
田舎女だったが
41歳のある日       ←ユングのいう人生の昼下がり
聖母から
「絵を描かねばならない」と
啓示を受けます。
描いたこともないのに…
文字が読めないのに
「読め!」と言われたムハンマド
『わからないなら
机の引き出しにある
ピストルで死んでしまえ!』と
内なる声に脅されたユング
転機には
普遍的な【型】がありますね。
啓示には無理がつきもの
なんでしょうね。
 ―癒しの啓示はない…
感応同交と言うと
官能と響くのか
眉をひそめられることが
ありますが
彼女はまさに
性交のように
絵を描いたそうです。
しかし
危険なんですね。
世界的名声の幻想に
浸り始めてしまうと
聖母や天使との回路が
断ち切られます。
護りのないところで
パンドラの箱が開くのですから  ←薬害と同じです
誇大妄想と強迫観念の      ←啓示と紙一重
幻覚に襲われ
精神病院で一生を終えました。
このあやうさの綱
逆走した人知ってるわ…汗