『セラフィーヌ』 ~自己実現の間にある啓示と狂気

PTSD研究家翠雨の日記

6歳で孤児になり
修道院の家政婦をしている
田舎女だったが

41歳のある日       ←ユングのいう人生の昼下がり
聖母から
「絵を描かねばならない」と
啓示を受けます。

描いたこともないのに…

文字が読めないのに
「読め!」と言われたムハンマド

『わからないなら
机の引き出しにある
ピストルで死んでしまえ!』と
内なる声に脅されたユング

転機には
普遍的な【型】がありますね。

啓示には無理がつきもの
なんでしょうね。
 ―癒しの啓示はない…

感応同交と言うと
官能と響くのか
眉をひそめられることが
ありますが

彼女はまさに
性交のように
絵を描いたそうです。

しかし
危険なんですね。

世界的名声の幻想に
浸り始めてしまうと
聖母や天使との回路が
断ち切られます。

護りのないところで
パンドラの箱が開くのですから  ←薬害と同じです
誇大妄想と強迫観念の      ←啓示と紙一重
幻覚に襲われ

精神病院で一生を終えました。

このあやうさの綱
逆走した人知ってるわ…汗

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