物語」カテゴリーアーカイブ

『車輪の下』

ヘッセの『車輪の下』のあらすじは…
天才的な才能を持ち育ったハンスという少年は
エリート養成学校である神学校に
2位の成績で合格します。
町中の人々から将来を嘱望されましたが、
神学校の仲間と触れ合ううちに
勉学一筋に生きてきた
自らの生き方に疑問を感じはじめました。
周囲の期待に応えるために
自らの欲望を押し殺してきた果てに
ハンスの細い心身は疲弊してしまいます。
勉強に対するやる気を失い、
ついには神学校を退学しました。
その後
機械工となって
出直そうとしますが
挫折感と
昔ともに学んだ同級生への劣等感から
自暴自棄となり、
慣れない酒に酔って川に落ち溺死しました。
年間3万人の自殺者の
こころのうちを言い当てたような
凄い作品だと
恐ろしくなりました。
①能力がなくて適応できないのではない 【適応障碍の内実】
②哲学的問題を抱えたのが発症の根本原因 【能力が低いのではない】
③何かを【否認】している
④無気力=【解離】の背景としての①~③
⑤挫折感・劣等感という心理的原因→アルコール依存→死 【PTSDによる結果的自殺の内実】
⑥【車輪の下】とはなんという比喩でしょう。
 JRのダイヤは
 現在
 乱れに乱れています。
 職員さんたちに元気がないのは
 当たり前でしょう…
【PTSD】について
みんなで学ばなければなりません。

かごめかごめ

PTSD研究家翠雨の日記

【うつ病】は内因性の病です。
体質みたいなものですね。
いくらひどいトラウマを受けても
素質のない人がうつ病になることはありません。

対して
【解離】は何もないところからは起こりません。
後天的な原因があります。
【人災】も多いです。
つまり
『うしろに誰かいるのです』

かごめ かごめ
   …
後ろの正面だあれ?

デス
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かごめかごめ

PTSD研究家翠雨の日記
【うつ病】は内因性の病です。
体質みたいなものですね。
いくらひどいトラウマを受けても
素質のない人がうつ病になることはありません。
対して
【解離】は何もないところからは起こりません。
後天的な原因があります。
【人災】も多いです。
つまり
『うしろに誰かいるのです』
かごめ かごめ
   …
後ろの正面だあれ?
デス

『食堂かたつむり』もPTSD物語

PTSD研究家翠雨の日記

柴咲コウが演じる女性は
蓄えを恋人に奪われ
失語症になって
実家に舞い戻り、
離れを改装して念願の食堂を始める。

失語症の原因はショックな出来事ですから
PTSDの物語ですね。

失語症は…
器質的に問題があるわけでもなく
言葉を覚えられないから話せない【知的障害】のではないので、
【解離】ですね。

消えた診断名【ヒステリー】の症状は
失立・失歩・失声  ~何かができなくなってしまう。
意識を失うなどです。

PTSDは昔ヒステリーと呼んでいたものだと思います。

世の中にPTSDが多いのだと思います。
うつの物語は、最近ないですね。
本当は、実際にも珍しいんだと思います。
続きを読む

『星の王子さま』の呑んだくれ

呑んだくれは
なぜ呑んだくれなのでしょう?

『星の王子さま』にも呑んだくれが出てきます。

インタビューしてみましょう。

王子さまが酔っ払いに何をしているかと質問すると、
「呑んでいるんだ」と悲しそうです。
楽しくないんですね。

楽しくないのにどうして飲むのかと質問すると、
「忘れようとしているんだ」と言います。
やっぱり依存症の背景には【否認】があるんですね。

王子さまが、何を忘れようとしているのかと質問すると、
「恥ずかしい気持ちを忘れようとしているんだ」と言います。

何が恥ずかしいのかという質問には
「呑んだくれているのが恥ずかしいんだよ!」と怒り、黙り込んでしまったので、
王子さまは当惑しながら立ち去るしかありませんでした。

心理療法でも
依存症には【ことば】による【論理療法】は無効です。
呑んだくれは普通の会話をする分には
善良で陽気な市民って感じで
「酒ばっかり呑んでたらあかん。やめんとなあ」とか
「先生のおっしゃる通りっ!」っと大変調子がいいですが、
(来談時もどうも呑んでる。つきあいでとかなんとか言って自分の意思で呑んだことは【否認】)

それは【否認】の内容の入り口までの話で
それ以上核心に踏み込もうとしたら命がけで防衛します。
怒りは代表的なものです。

星の王子さまは、酔っ払いに短時間会っただけで
とても憂鬱な気分になってしまったと言っています。

酔っ払いからは【金太郎飴】のように【否認】が出てきます。
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『食堂かたつむり』もPTSD物語

PTSD研究家翠雨の日記
柴咲コウが演じる女性は
蓄えを恋人に奪われ
失語症になって
実家に舞い戻り、
離れを改装して念願の食堂を始める。
失語症の原因はショックな出来事ですから
PTSDの物語ですね。
失語症は…
器質的に問題があるわけでもなく
言葉を覚えられないから話せない【知的障害】のではないので、
【解離】ですね。
消えた診断名【ヒステリー】の症状は
失立・失歩・失声  ~何かができなくなってしまう。
意識を失うなどです。
PTSDは昔ヒステリーと呼んでいたものだと思います。
世の中にPTSDが多いのだと思います。
うつの物語は、最近ないですね。
本当は、実際にも珍しいんだと思います。

『星の王子さま』の呑んだくれ

呑んだくれは
なぜ呑んだくれなのでしょう?
『星の王子さま』にも呑んだくれが出てきます。
インタビューしてみましょう。
王子さまが酔っ払いに何をしているかと質問すると、
「呑んでいるんだ」と悲しそうです。
楽しくないんですね。
楽しくないのにどうして飲むのかと質問すると、
「忘れようとしているんだ」と言います。
やっぱり依存症の背景には【否認】があるんですね。
王子さまが、何を忘れようとしているのかと質問すると、
「恥ずかしい気持ちを忘れようとしているんだ」と言います。
何が恥ずかしいのかという質問には
「呑んだくれているのが恥ずかしいんだよ!」と怒り、黙り込んでしまったので、
王子さまは当惑しながら立ち去るしかありませんでした。
心理療法でも
依存症には【ことば】による【論理療法】は無効です。
呑んだくれは普通の会話をする分には
善良で陽気な市民って感じで
「酒ばっかり呑んでたらあかん。やめんとなあ」とか
「先生のおっしゃる通りっ!」っと大変調子がいいですが、
(来談時もどうも呑んでる。つきあいでとかなんとか言って自分の意思で呑んだことは【否認】)
それは【否認】の内容の入り口までの話で
それ以上核心に踏み込もうとしたら命がけで防衛します。
怒りは代表的なものです。
星の王子さまは、酔っ払いに短時間会っただけで
とても憂鬱な気分になってしまったと言っています。
酔っ払いからは【金太郎飴】のように【否認】が出てきます。

『不思議の国のアリス』状態

PTSDの孤独と苦しみには計り知れないものがあります。

つらいことがあったとき相談できそうな人として思い浮かべるイメージってありますよね。

①女性同士
②親
③友達

これまでは
それなりに会話できていたはずなのに
PTSDに罹患した途端
『アナタァ・日本語・ワカリ・マッスカ?』
って言いたくなるようなコミュニケーション不全が始まります。

どうも悪気はなさそうなんだけど
理解しようとしてたらしいんだけど
誰のせいというわけでもなく
心が通じない。

『不思議の国のアリス』状態です。

さらに
④こころの専門家
いくら何でも理解するでしょう。
『みんな変よねえ』って言ってくれそうですが、
現状は…

⑤PTSDに罹患した人たち
同じ苦しみのなかにいるのだから
何も言わなくても理解しあえそうですよね。
しかし本当に深く繋がれるのはPTSD克服後というのが現状です。
仲介者がいたらなんとか繋がれますが
それは④になるので…
克服後は、社会活動とかに没頭していて
孤独とは無縁でしょう。

要するに一番つらいとき
みんな孤独のようです。

でもアリスは必ず夢から覚めます。
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『不思議の国のアリス』状態

PTSDの孤独と苦しみには計り知れないものがあります。
つらいことがあったとき相談できそうな人として思い浮かべるイメージってありますよね。
①女性同士
②親
③友達
これまでは
それなりに会話できていたはずなのに
PTSDに罹患した途端
『アナタァ・日本語・ワカリ・マッスカ?』
って言いたくなるようなコミュニケーション不全が始まります。
どうも悪気はなさそうなんだけど
理解しようとしてたらしいんだけど
誰のせいというわけでもなく
心が通じない。
『不思議の国のアリス』状態です。
さらに
④こころの専門家
いくら何でも理解するでしょう。
『みんな変よねえ』って言ってくれそうですが、
現状は…
⑤PTSDに罹患した人たち
同じ苦しみのなかにいるのだから
何も言わなくても理解しあえそうですよね。
しかし本当に深く繋がれるのはPTSD克服後というのが現状です。
仲介者がいたらなんとか繋がれますが
それは④になるので…
克服後は、社会活動とかに没頭していて
孤独とは無縁でしょう。
要するに一番つらいとき
みんな孤独のようです。
でもアリスは必ず夢から覚めます。

ハロペリドールは恐ろしい

人魚姫は声を失い、海の泡と消えました。

王子様に会うための
足と引き換えに声を失ったのです。
魔法使いの薬がそれを可能にしました。

そのときはうれしかったかもしれません。
でもすべては失敗に終わりました。

昨日
そんな薬みたいだとハロペリドールを紹介しました。
飲み続けた20人に一人に後遺症が出るというのは
それ自体大変な確率です。

精神病院では
新聞に掲載された事故などについて
(もちろん把握できる範囲に限りますが)
追跡データをもっていたりします。
すべてかどうか知りませんが、
私が勤務したことのある病院ではそうでした。

内科や外科ではあんまりしないんじゃないでしょうか。
(難易度の高い最新の手術とかならまあ必要でしょうが)

要するに
精神科という科は
自殺や変死(死因不明)が他科より明らかに多いということです。
そんなことはもちろん現在では常識ですね。

20人に一人という数字はそのままでも怖いですが
寿命を全うしない人や消息不明の人たちの確率を加味して考え直すと
実は大変な確率になると想像されます。
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