日本語習得のコツを
先輩の中国人が
伝授してくれました。
日本語の単語には
何でも二通りあること
―漢字とひらがなの陰陽ですね。
ありがとうと言うところは
中国語の「感謝」に「する」を
つけたものを
早口でちょっと訛らせたらいいのだと。
しかもその方が丁寧な言い方になると。
素直な二順は
それを信じます。
―【素直】は外国語にない言葉で
日本独特の極意です。
ポニョを助ける宗助を
宮崎監督は素直な子に表現しました。
一気に心は軽くなり
馬鹿にしてたこの先輩を見直し
勧められて困惑してた
梅干も口にしましたし
気持ちが軽くなると
逆に大きな声で
「ニーハオ」ということにも
ためらいがなくなり
言葉が急に伝わるように
なりました。
何か1つ根本的なものが
解決しかかると
もつれてた糸がスルスルと
勝手に解ける部分も出てきますよね。
縁起(すべてのものは関わってる)
でしょうか。
「獅子頭」カテゴリーアーカイブ
朝日新聞『獅子頭』第七十五話・七十六話 自力を尽くすと他力が沸いてくる
日本語を覚えるのは
大変です。
必死でがんばりますが
頭がパニックを起こしそうです。
でも釈迦リキになって
がんばってますと
飽和状態になり
…
部屋を飛び出し
無我夢中で走り出します。
脳裏を
置いてきた家族
とくに赤ん坊の娘の姿が
よぎります。
公園にたどり着きました。
無性にバック転をしたくなり
ました。
夢中で
いろんなワザをやってみます。
驚いたのは
公園にいる日本人
なんせ本場中国の
雑技のプロの演技ですから…
ぎりぎりまで自力を尽くしたら
他力が生まれてくるのですね。
他力といっても
自分の無意識のなかにある
記憶のなかから
出てきます。
身体を動かすようなことが
多いのではないでしょうか。
そしてそれに癒され
リセットされ
エネルギーが沸いてきます。
【個性化の過程】の中だるみ
ちょっと克服です。
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朝日新聞『獅子頭』第七十五話・七十六話 自力を尽くすと他力が沸いてくる
日本語を覚えるのは
大変です。
必死でがんばりますが
頭がパニックを起こしそうです。
でも釈迦リキになって
がんばってますと
飽和状態になり
…
部屋を飛び出し
無我夢中で走り出します。
脳裏を
置いてきた家族
とくに赤ん坊の娘の姿が
よぎります。
公園にたどり着きました。
無性にバック転をしたくなり
ました。
夢中で
いろんなワザをやってみます。
驚いたのは
公園にいる日本人
なんせ本場中国の
雑技のプロの演技ですから…
ぎりぎりまで自力を尽くしたら
他力が生まれてくるのですね。
他力といっても
自分の無意識のなかにある
記憶のなかから
出てきます。
身体を動かすようなことが
多いのではないでしょうか。
そしてそれに癒され
リセットされ
エネルギーが沸いてきます。
【個性化の過程】の中だるみ
ちょっと克服です。
朝日新聞『獅子頭』第七十話~七十三話 慌てない慌てない
腕を見込まれた
料理を通しての
日中友好ができるからと
家族とのツライ別離を乗り越えて
日本にやってきたのに
かび臭いアパートに住まわされ
職場では
怠け者に見られたらソンだから
掃除もしながら
忙しそうに振舞えなんて
アホなこと言われたり
祖国では
文化革命以後消えた
ちゃらちゃらけばけばした女性に
話しかけられたり…
『なーんだぁ?』という
日本での日常です。
しかし
変なプライドから
自意識過剰になって
ぶつかるようなことはせず
釈迦リキになって
適応するでもない
―やはり本場中国の
【一太極二陰陽】のリセットの法則を
個性化の過程では繰り返すのでしょう。
二順の態度が
おそらく次の
展開を生むのではないかと
期待しています。
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朝日新聞『獅子頭』第七十話~七十三話 慌てない慌てない
腕を見込まれた
料理を通しての
日中友好ができるからと
家族とのツライ別離を乗り越えて
日本にやってきたのに
かび臭いアパートに住まわされ
職場では
怠け者に見られたらソンだから
掃除もしながら
忙しそうに振舞えなんて
アホなこと言われたり
祖国では
文化革命以後消えた
ちゃらちゃらけばけばした女性に
話しかけられたり…
『なーんだぁ?』という
日本での日常です。
しかし
変なプライドから
自意識過剰になって
ぶつかるようなことはせず
釈迦リキになって
適応するでもない
―やはり本場中国の
【一太極二陰陽】のリセットの法則を
個性化の過程では繰り返すのでしょう。
二順の態度が
おそらく次の
展開を生むのではないかと
期待しています。
朝日新聞『獅子頭』第六十九話 書きなぐりの癒し効果
待遇の悪い日本で
苦しむ主人公二順は
祖国に手紙を書こうとしますが
苦しさや混乱のあまり
うまく書けません。
でも
書くってことには思いのほか
癒しの効果が
ありました。
何も考えず
思いをペン先にゆだねているうちに
恍惚状態に陥ります。
ふと
我に返ると
落書きだらけでした。
無知の涙の
永山則夫もよく
書きなぐってます。
自分のこころを見つめるノートには
無意識の落書きも
大事な役割を果たします。
芸術療法の
原点がここにあります。
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朝日新聞『獅子頭』第六十九話 書きなぐりの癒し効果
朝日新聞『獅子頭』 ~第六十八話 【仏向上】の厳しさ
―長らく分析を放置
してしまいました。
二順が気の毒で
共感しすぎたかも
しれません。
家族を置いて
しぶしぶ日本に来たのに
待遇がよくないです。
なんかバカにした感じも
あります。
中国人の二順がみた
日本ですが
なんか
自己実現しようとする人と
その足をひっぱる夢を
あきらめた人達の構図のように
見えます。
一即多
中国ではポニョの妹たちのように
応援してくれましたが…
才能があって
前向きに努力する人の
苦労が表現されています。
がんばりの上に
さらなるがんばりを
要求されています。
やはり
【百尺竿頭】
【如人千尺懸崖上樹】
ポ如 崖の上の
【仏向上】の厳しさです。
西洋のお話なら
仏の域に達しておしまい
なのですが
東洋人は
仏を超えていかねばならないので
厳しいですね。
でもそれが伝統であり
各分野で先人はそれを
してきたのです。
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朝日新聞『獅子頭』 ~第六十八話 【仏向上】の厳しさ
―長らく分析を放置
してしまいました。
二順が気の毒で
共感しすぎたかも
しれません。
家族を置いて
しぶしぶ日本に来たのに
待遇がよくないです。
なんかバカにした感じも
あります。
中国人の二順がみた
日本ですが
なんか
自己実現しようとする人と
その足をひっぱる夢を
あきらめた人達の構図のように
見えます。
一即多
中国ではポニョの妹たちのように
応援してくれましたが…
才能があって
前向きに努力する人の
苦労が表現されています。
がんばりの上に
さらなるがんばりを
要求されています。
やはり
【百尺竿頭】
【如人千尺懸崖上樹】
ポ如 崖の上の
【仏向上】の厳しさです。
西洋のお話なら
仏の域に達しておしまい
なのですが
東洋人は
仏を超えていかねばならないので
厳しいですね。
でもそれが伝統であり
各分野で先人はそれを
してきたのです。
朝日新聞『獅子頭』第五十六~五十八話 スイカを食べるとなぜ元気になるのか?
おいしく食べ終わったスイカの皮を
無造作に捨てようとしたところ
雲紗が
なぜ捨てるのか?
と聞きます。
『なぜって…
何を言い出す。
スイカの皮だぞ!』
二順の声が聞こえてきそうです。
雲紗は
自分の父が
スイカの皮の料理を
いろいろ創作したこと
クセがないので
案外何にでもあうこと
身体を涼しくするスイカの作用は
もちろん皮にもあることなど
教えながら
学校にも行ってなくて
勉強もできなくて
何のとりえもないように
見えるけど
やる気になったら
何とかしてきた
二順のことを
スイカの皮みたいな人間だと
言います。
凄い奥さんですね。
ほめられてるのか
けなされてるのか
わからないようで
凄く励ましています。
その人の魂に対する信頼感が
ビシビシ感じられます。
二順の目がまた光りました。
新しい世界に飛び込む不安を前に
価値観や人生観を更新することが
できたのでしょう。
こんな心理療法がいいですね。
人間が元気になるのは
先入観をうまく超えたときで
リセットの法則は
二元論でなくて
【一太極二陰陽】です。
太極が元気のふるさとですから。
スイカのおいしいところは
赤と黒で
太極の色です。
(作家の無意識は
陰陽五行でできてる証です。
偶然にしてはできすぎてますし
知的操作には限界があります)
スイカの皮を
不要物としかみないような
(一元論・一言居士)
心理療法はダメですし
スイカの皮と人間は別物だとしか
考えられないような
(象徴を使えない)
ユング心理学もだめです。
あなたには
かぐや姫やスサノヲの涙の意味が
わかりますか?
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