鍋に火をかけ
水を入れ
適温になったら
下準備した素材を
放り込む。
素材は
値段の高いのが
よいとは
限らない。
陰陽五行という名の
中国式錬金術
です。
【水剋火】
ですが
水か火か
ではなく
水と火の
コラボレーションを
背景に
決して金ではない
やわな人間が
その人格を
なんとか金に変容させようと
日々苦労しているのです
「獅子頭」カテゴリーアーカイブ
朝日新聞『獅子頭』第四十話 心の拠り所にも賞味期限がある
二順は試行錯誤していますが
どうもしっくりきていないようで
ちょっと
焦っているようです。
伝統を学びながら
新しいことを
と意識してきましたが
そのよりどころが
ちょっと古びて
ポイントが
ぼやけてきたようです。
よりどころには
賞味期限があるのですね。
走りながらも
気づいたら
しっかり悩むのが
二順のいいところです。
周囲の人の声も
柔軟に取り入れた
打開策が決まりました。
目的・テーマを
決めて
とりあえず
そこから
集中して努力していく
です。
続きを読む
朝日新聞『獅子頭』第四十話 心の拠り所にも賞味期限がある
二順は試行錯誤していますが
どうもしっくりきていないようで
ちょっと
焦っているようです。
伝統を学びながら
新しいことを
と意識してきましたが
そのよりどころが
ちょっと古びて
ポイントが
ぼやけてきたようです。
よりどころには
賞味期限があるのですね。
走りながらも
気づいたら
しっかり悩むのが
二順のいいところです。
周囲の人の声も
柔軟に取り入れた
打開策が決まりました。
目的・テーマを
決めて
とりあえず
そこから
集中して努力していく
です。
朝日新聞『獅子頭』第三十九話 マクドナルド並みの臨床心理学に命を託せるか
雲紗と結婚したければ
彼女の父親に
認められるような
料理人になることが
必須であり
その料理は
気が遠くなるような
歴史や地理
そして
そこで繰り広げられた
であろう
人間の
必死の創意工夫の
積み重ねの跡としての
知恵
(集合的無意識
普遍的無意識)と
実は
密接に結びついている。
そのうえでの話だが
彼女は二順に
メニューにないものを
作らせようとする。
歴史を否定すれば
根無し草となり
たちまち不安になるが
過去の歴史として
閉じられ完結した世界に
自分を閉じ込めたら
滞った水により
根が腐る。
伝承の秘儀だと
思います。
そして
これはPTSDにおける
トラウマの取り扱いにも
通底することだし
こころの研究が
おかしくなった原因を
突いたものでもあります。
「臨床心理学って面白そう」って
ミーハー的に
志願する人が増え
大学が増設され
(他のまじめな学問を
追いやり)
誰にでもわかるような
講義が求められた
結果
マクドナルドの
アルバイト並みの
マニュアル臨床家が
多量に促成栽培されました。
つまり
自分の頭で考えず
心理学の先行研究も
その源にある
宗教や哲学も
すべて否定して
はしごをはずされた
貧相な精神科の医療モデルで
人間を嵌め殺すのです。
悪気がないからって
許されますか?
続きを読む
朝日新聞『獅子頭』第三十九話 マクドナルド並みの臨床心理学に命を託せるか
雲紗と結婚したければ
彼女の父親に
認められるような
料理人になることが
必須であり
その料理は
気が遠くなるような
歴史や地理
そして
そこで繰り広げられた
であろう
人間の
必死の創意工夫の
積み重ねの跡としての
知恵
(集合的無意識
普遍的無意識)と
実は
密接に結びついている。
そのうえでの話だが
彼女は二順に
メニューにないものを
作らせようとする。
歴史を否定すれば
根無し草となり
たちまち不安になるが
過去の歴史として
閉じられ完結した世界に
自分を閉じ込めたら
滞った水により
根が腐る。
伝承の秘儀だと
思います。
そして
これはPTSDにおける
トラウマの取り扱いにも
通底することだし
こころの研究が
おかしくなった原因を
突いたものでもあります。
「臨床心理学って面白そう」って
ミーハー的に
志願する人が増え
大学が増設され
(他のまじめな学問を
追いやり)
誰にでもわかるような
講義が求められた
結果
マクドナルドの
アルバイト並みの
マニュアル臨床家が
多量に促成栽培されました。
つまり
自分の頭で考えず
心理学の先行研究も
その源にある
宗教や哲学も
すべて否定して
はしごをはずされた
貧相な精神科の医療モデルで
人間を嵌め殺すのです。
悪気がないからって
許されますか?
朝日新聞『獅子頭』第三十八話 ユング心理学の功罪
広大な中国では
地方によって
気候や
地理的条件が
全く異なる。
結果的に
手に入る食材も
違ってくる。
何を好むかと
言うことの前に
天から与えられた
食材で
なんとか
命をつないでいかねば
ならない。
いくら厳しい環境にあっても
そうするしかなく
創意工夫が
長い長い歴史の中で
続けられた。
考えてみれば
料理は
集合的無意識
(普遍的無意識)にある
知恵の具現化のようなもの
である。
四川の人は
辛いものが好きだから
激カラ料理を食べている
のではない。
仏パリ大学では
ノリ・寒天なんてものは
北米の人にとっては
ダイエット食品にすぎないが
日本人の一部は
(今回の研究では13人中5人)
腸内細菌の力を借り
紅藻類を分解して栄養分にしていることが
わかったので
英科学誌ネイチャーに発表する
らしい。
我々と欧米人では
鼻の高さや足の長さ
以上に
体内環境が違うことが
科学的に証明された
わけである。
人間のこころも
同じで
西洋人モデルのユング心理学を
日本人モデルに
書き換えることは
焦眉の問題である。
それをサボっているから
PTSDが
うつ病や
発達障害や
適応障害に
誤診され
薬漬けにされ
施設で虐待される
悲劇があとを絶たない。
かぐや姫がわがままだと
いうような
臨床家は
百害あって
一利なし
早く撤退すべきなのである。
続きを読む
朝日新聞『獅子頭』第三十八話 ユング心理学の功罪
広大な中国では
地方によって
気候や
地理的条件が
全く異なる。
結果的に
手に入る食材も
違ってくる。
何を好むかと
言うことの前に
天から与えられた
食材で
なんとか
命をつないでいかねば
ならない。
いくら厳しい環境にあっても
そうするしかなく
創意工夫が
長い長い歴史の中で
続けられた。
考えてみれば
料理は
集合的無意識
(普遍的無意識)にある
知恵の具現化のようなもの
である。
四川の人は
辛いものが好きだから
激カラ料理を食べている
のではない。
仏パリ大学では
ノリ・寒天なんてものは
北米の人にとっては
ダイエット食品にすぎないが
日本人の一部は
(今回の研究では13人中5人)
腸内細菌の力を借り
紅藻類を分解して栄養分にしていることが
わかったので
英科学誌ネイチャーに発表する
らしい。
我々と欧米人では
鼻の高さや足の長さ
以上に
体内環境が違うことが
科学的に証明された
わけである。
人間のこころも
同じで
西洋人モデルのユング心理学を
日本人モデルに
書き換えることは
焦眉の問題である。
それをサボっているから
PTSDが
うつ病や
発達障害や
適応障害に
誤診され
薬漬けにされ
施設で虐待される
悲劇があとを絶たない。
かぐや姫がわがままだと
いうような
臨床家は
百害あって
一利なし
早く撤退すべきなのである。
朝日新聞『獅子頭』第三十七話 怒りはPTSDからの自力離脱願望
料理の歴史の話に
最初から
我慢ならず
いきなり怒り出した
雲紗の母親でしたが
しばらくすると
微笑んで
拍手し
「たかだか料理に
悠久の歴史があるなんて
凄いし
それを知っているのも
凄い!」
と言いました。
大変化です。
怒りは愛憎と似てますね。
陰陽併せ持った
感情なのかもしれません。
心理療法も
うまくやろうとすれば
背後にある
歴史や文化
つまり
無意識の歴史や
そこにある宗教&哲学への
まなざしが必須になります。
しかし
心理療法に関心がある人でも
いきなりそんなこと言われたら
怒る人が多い。
「何。偉そうに!」
「そんなの関係ないわ!」
「もっと楽しくできないの?」
しかし
本当はそれが大事であることを
知っているし
理解したい
だから強い【否認】が
起こっているのでしょうね。
知らないくせに
関係ないと決め付けるし
自分と他人の区別も
あやふやになった
発言です。
でも
【一即多】のいっしょくた
ポニョの世界観ですから
こうでなければならないのです。
特に現在は
専門家がこの視点を捨てていますから
PTSDに罹患すると
専門家ではなくても
ある程度は
知っておかねば
ならない分野だと思います。
ユングも
ある程度の知性をもったクライエントには
知的にも少し説明する
と書いています。
「絵を描いてください」と言われて
描こうと思える人はいいけれど、
『なぜ描く必要があるのか』とか
『私はそこまで病理が深いのか』
(いろいろ誤解が起こります)と
不安に思ったり
怒りを覚えたりする人の場合は
説明が必要でしょう。
そうかぁ…
自分の頭で考えたいという
気持ちが強く
何としても
治りたいという
意思が強い人が
【怒り】を向けやすいのかなあ
今、気づきました。
少しは寛容になれるかも
しれません。
続きを読む
朝日新聞『獅子頭』第三十七話 怒りはPTSDからの自力離脱願望
料理の歴史の話に
最初から
我慢ならず
いきなり怒り出した
雲紗の母親でしたが
しばらくすると
微笑んで
拍手し
「たかだか料理に
悠久の歴史があるなんて
凄いし
それを知っているのも
凄い!」
と言いました。
大変化です。
怒りは愛憎と似てますね。
陰陽併せ持った
感情なのかもしれません。
心理療法も
うまくやろうとすれば
背後にある
歴史や文化
つまり
無意識の歴史や
そこにある宗教&哲学への
まなざしが必須になります。
しかし
心理療法に関心がある人でも
いきなりそんなこと言われたら
怒る人が多い。
「何。偉そうに!」
「そんなの関係ないわ!」
「もっと楽しくできないの?」
しかし
本当はそれが大事であることを
知っているし
理解したい
だから強い【否認】が
起こっているのでしょうね。
知らないくせに
関係ないと決め付けるし
自分と他人の区別も
あやふやになった
発言です。
でも
【一即多】のいっしょくた
ポニョの世界観ですから
こうでなければならないのです。
特に現在は
専門家がこの視点を捨てていますから
PTSDに罹患すると
専門家ではなくても
ある程度は
知っておかねば
ならない分野だと思います。
ユングも
ある程度の知性をもったクライエントには
知的にも少し説明する
と書いています。
「絵を描いてください」と言われて
描こうと思える人はいいけれど、
『なぜ描く必要があるのか』とか
『私はそこまで病理が深いのか』
(いろいろ誤解が起こります)と
不安に思ったり
怒りを覚えたりする人の場合は
説明が必要でしょう。
そうかぁ…
自分の頭で考えたいという
気持ちが強く
何としても
治りたいという
意思が強い人が
【怒り】を向けやすいのかなあ
今、気づきました。
少しは寛容になれるかも
しれません。
朝日新聞『獅子頭』第三十六話 理解を阻む感情論の正体
二順は
料理の背景にある
壮大な
歴史と文化を
雲紗の父親から
教わり始めました。
ところが…
雲紗の母親は
東北料理の解説が始まると
すぐに
感情を害し始めます。
「(東北人は)単純だの無骨だのって
あんたのようなずる賢くって偉そうな
南蛮人にはなりたくないね」
父親は
東北がいいとか悪いとか
言ってるんじゃなくて
歴史的な話をしているのだから
怒らないで聞いてよと
なだめますが
いつもは
やさしく穏やかな
雲紗の母親が
もはや半ばコントロールを
失っているかのようです。
料理の話が
そっくりそのまま
個人の性格の話に
すりかわっているみたいで
大きな混乱が
起きています。
無意識にある
コンプレックスが
刺激されて
感情のコントロールが
できなくなってしまいかけて
いるのですね。
食べ物は
このように
刺激を受けやすい
鬼門のような
意味を持っているのですよ。
鬼門とは
よくも悪くも
変化宮のことです。
見方につけるか
敵に回すか
雲泥の差になりますが
リセットにまつわる
こころの秘密が
ここにあります。
拒食というPTSDも
修行における断食も
ここに関する問題です。
雲紗の母親は
変化したい
(理解を深めたい)から
怒っているのでしょうね。
愛すべき人です
全く馬鹿な話で
ナンセンスと感じたら
無視しますよ。
つまり
【怒り】という防衛機制を
使いながら
この場に
なんとか適応しようと
しているのです。
怒りが静まれば
よい&悪い
(陰陽)を
超えて
料理を深く知る
太極への
パスポートを得ることに
なります。
そしてここは
対話による得心で
超える必要があります。
怒りを薬で静めるとか
説得で抑圧させるとかでは
ありません。
とか偉そうに言ってますが…
私も学会で雲紗の母親を
大勢怒らせてきたかも
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