以上は
ブロイアーという人が
行った症例です。
フロイトはこの症例の病歴と
ブロイアーの行った新しい治療法
(カタルシス療法)に
非常に興味を覚え
ヒステリーの病因と治療法について
まとめるように勧めました。
当時は催眠法が流行していたのですが
何も外から暗示をかけなくても
クライエントの内から
抑圧していた思いが
吐き出され
抑圧していたことを
自覚できれば
治癒すると
分かったのです。
こうして出来上がったのが
ブロイアーとフロイトの共著
『ヒステリー研究』
(1895年)です。
「精神分析」カテゴリーアーカイブ
アンナの症例⑤ コップから水が飲めない
催眠状態は
一見
困った症状のようですが…
その時に
さまざまな症状について、
それがいつから
どんな風にして発生したのかを
根気よく話し合うようにするなかで
すべての症状について
その原因となる心理的外傷
(ひどくショックな出来事)があり
しかもそれは全て
彼女が父の看病をした時期の出来事
であるとわかった。
ふだんは
彼女はこの出来事についてまったく忘れているのだが
催眠状態にあるときは
このことに
ついて語ることができた。
話している最中に症状は
もっともひどくあらわれ
そして催眠からさめたときにはすっかり
症状は消えてしまうのであった。
例えば
彼女はわけもなく
突然水を飲むことができなくなり
どんなに喉が乾いても
水が飲めないという状態が
6週間も続いたことがあった。
この原因については
次のように語っている。
ある夏の暑い日
嫌いだったイギリス婦人のお手伝いさんが
飼っていた子犬に
コップから水を飲ませているのを目撃し
「なんて汚い」との
嫌悪感や怒りなどのコンプレックスを
感じ
怒鳴りつけそうになったのだが
はしたないからと我慢したことを
思い出し
そのとき抑圧した
感情を吐き出すと
急に水が飲みたくなり
おいしそうにコップの水を飲んで
催眠からさめた。
このような調子で
彼女のすべての症状は取り除かれ
彼女の病状は
徐々に軽快していった。
しかし
完全に健康になるには
なおしばらくの年月を要した。
アンナの症例④再発
しかし
父が亡くなった時
ものすごい興奮状態になり
深い昏迷状態が2日間続き
その後
再びいろいろな奇妙な症状があらわれる。
周囲の人がすべて蝋人形のように
見えて区別がつかなくなったり
母国語のドイツ語が理解できず
英語を話すようになったりした。
日中は、お化けや骸骨
死人の首などのきみの悪い幻覚に悩まされ
午後からはうとうとと眠り
日没の頃には
催眠状態になった。
幻覚
離人感覚
…も付加されました。
(しかし
これらは後にすべて消えたのです。
大丈夫です。)
アンナの症例③ラポールの形成
治療者は
これらの障害には
精神的な原因があると考えた。
なにかにひどく苦しめられているが
それについて何も言うまいと
決心しているのではないか
話してほしいと
率直に促すと
このときから彼女の症状は
徐々に改善し
そのうち病床を離れることができた。
ラポールの形成
と言います。
心理療法の基本中の基本です。
こころが自由に交流している
状態です。
箱庭療法のカルフさんなら
【自由にして保護された空間】と
言うでしょう。
そっちがわかりやすいかな?
自分の感じたことを話しても
大丈夫だという安心感がある
状態で
「黙ってしたがってください。
転院は自由ですよ!」
なんて叱られるおそれのない
関係です。
アンナの症例②治療開始後の瞑眩反応としてのヒステリー症状
治療開始後
症状はますます悪くなり
そのうち
視点が定まらなくなり
ついには
寝込んでしまった。
後頭部の痛み
奇妙な視覚障害
四肢の麻痺
感覚の消失など
さまざまな症状がおこってきた。
さらには
彼女の意識状態は
分裂し
一方の意識状態の時は
穏やかな性格なのに
それが突然
別の意識状態に変わると
周囲のことがわからず
幻覚を見て興奮し
汚い言葉をはいたり
ものを投げたりするようにさえなった。
しだいに
ひどい言語障害があらわれ
話す言葉はばらばらで意味不明
時には2週間まったく無言のこともあった。
ヒステリー症状のオンパレードです。
分裂は【解離】としたいところ
ですね。
誤診し放題の危険性
わかりますか?
発達障害
統合失調症
ジル・ドゥラ・トゥレット(チック)
緊張病
器質性精神障害
人格障害
うつ病
適応障害
…
最近の朝日新聞だと
統合失調症と診断されて
数日後発達障害ってのも
ありそうです。
いずれにせよ
投薬はまぬかれないでしょう。
アンナの症例①PTSDの発症
これは
神分析誕生のきっかけとなった
事例です。
21歳で発症した聡明で意志の強い女性
人への同情心に富み
他人のために働くことに
なによりの生きがいを感じながら
きびしい家庭に育った。
単調な生活のなか
白日夢に熱中することが多かった。
愛する父が病気
(胸膜周囲膿瘍)となったので
彼女がつきっきりで看病するようになり
看護しているうちに
彼女はだんだんと衰弱し
激しい神経性の咳が出るようになったのを
きっかけに受診し
治療を受けることになった。
性格が悪いわけでも
発達障害でもないですね。
咳を
神経性と見抜く力が
治療者にはありました。
PTSDの精神分析への期待と限界
日本心理臨床学会の
ワークショップの内容が
公開されました。
これを見ると
学会の志向性が
わかります。
診断名で言うと
やはり
【うつ病】が多いと考えているようです。
加えて【発達障害】という診断も多いです。
【PTSD】についての会場はゼロですが、
近いのが1つありました。
16 覆いをとること・つくること 北山 修(北山精神分析室・九州大学)
私たちが取り扱うケースの防衛はもろくて、心の中身が露呈しており、中身の開示の程度は「普通の人々」とは比べ物にならない。精神病者は私たちより、嘘のつけないずっと正直な人たちなので、だからこそ、「覆いをとる」というより「覆いをつくる」治療が求められる。基本的にヒステリーを対象として「心の解剖図」「心の外科学」を微細に描き明確に提示する精神分析に対して、「精神内科学」を目指す私の精神分析的理論と技法論を症例と共に提示したい。
*事例提供者を募集します。
さすがフロイトの創設した精神分析
【ヒステリー】と書かれています。
まあヒステリー=PTSDですから
よしとしましょう。
問題は
【覆いをつくる】ですね。
精神分析は、【分析】【操作】の方法ですから
まあしかたがないのかな?
事例提供してみましょうか
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PTSDの精神分析への期待と限界
日本心理臨床学会の
ワークショップの内容が
公開されました。
これを見ると
学会の志向性が
わかります。
診断名で言うと
やはり
【うつ病】が多いと考えているようです。
加えて【発達障害】という診断も多いです。
【PTSD】についての会場はゼロですが、
近いのが1つありました。
16 覆いをとること・つくること 北山 修(北山精神分析室・九州大学)
私たちが取り扱うケースの防衛はもろくて、心の中身が露呈しており、中身の開示の程度は「普通の人々」とは比べ物にならない。精神病者は私たちより、嘘のつけないずっと正直な人たちなので、だからこそ、「覆いをとる」というより「覆いをつくる」治療が求められる。基本的にヒステリーを対象として「心の解剖図」「心の外科学」を微細に描き明確に提示する精神分析に対して、「精神内科学」を目指す私の精神分析的理論と技法論を症例と共に提示したい。
*事例提供者を募集します。
さすがフロイトの創設した精神分析
【ヒステリー】と書かれています。
まあヒステリー=PTSDですから
よしとしましょう。
問題は
【覆いをつくる】ですね。
精神分析は、【分析】【操作】の方法ですから
まあしかたがないのかな?
事例提供してみましょうか