風の絵師第17話③ PTSDの氷解と涙

父母を殺されたショックの
PTSDから
部分的に記憶喪失
起こしていましたが

だんだん記憶が蘇り
氷解してゆきます。

主人公は涙を流しながら
若かった父と再会し
若かった母と再会し
幼かった自分とも
再会します。

悲しいから泣いているのではなく
懐かしさのまじった
不思議な涙です。

生まれ変わった主人公は
師とも出会いなおします。

どちらも泣いています。

亡くなった母に会いたがって
大泣きしたスサノヲと
同じです。

古事記は
PTSDについて
実に象徴的に
描かれているのです。

PTSD研究家翠雨の日記

研究が頓挫劣化したユング派学者が
高松塚古墳の劣化に出会うという
共時性に打たれ
倒れる。

共時性って
カミナリみたいなものですね。

あれは
なんと象徴的な出来事だったので
しょうか。

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