宮崎吾郎は
6年前
父・宮崎駿の反対を押し切って
アニメーション監督の道を
選んだそうです。
息子の実力を認めない父と
偉大な父を超えようと
もがく息子の
構図は普遍的なテーマですね。
―なかなか
葛藤を維持できない親子が
多いですが
持ちこたえないと
エネルギーが高まりません。
親子
作品をめぐって
何度となく衝突し
一時は
公開延期の危機にまで
追い込まれるほどだったそうですが
そんななか
東日本大震災が起こり
二人の関係に
不思議な変化が起こり ←他力
―他力とは依存ではなく
もう限界だというところを
超えて出てくるセルフの力です。
百尺竿頭一歩進めよと
同じ意味です。
誤解が多いところですが。
ぶつかり合いながらも
映画作りという同じ目標に向かって
ともに戦うようになって
完成を迎えたようです。
震災ショックは
葛藤の方向性を変えてくれたわけですね。
戦争やけんかはいけませんが
競合はいいですね。
ジブリの底力を観たような
気がしました。
自力の果ての他力が完成させた『コクリコ坂から』
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